パソコンを使用するしていく上で、データを保存するHDDの役割は重要です。そのため、HDDに関するトラブルへの対応は、パソコンを快適に利用するために必要な重要な技能になります。
しかしながら、HDDのトラブルに対応するための必要な情報を探そうとすると、Web検索結果から、商品やサービスの利用や購入を促すサイトに誘導され、必要な情報を手に入れるまでに時間と忍耐が必要になります。そのため、集めた情報は、きちんと整理して使える状態にしておくことが大切です。
これらの情報は、HDDに保管しておくと、保管したHDD自体が読み込めなくなったり、パソコンが立ち上がらなくなって、HDDの内容を確認することができないといったことで、必要なときに見ることができない場合があります。それを避けるために、情報Web上に保管したり、ノートなど紙媒体に記録するなどの対応をしておくことが必要になります。
HDDの容量に関する内容
パソコンを使っていれば、パソコンを使って作成したデータが増えていきます。その結果、HDDは、使っていると容量が減っていきます。
具体的な対応には、以下の3つの方法があります。
- 対応として、頻繁に使わないデータを光学ディスクに保存する。
- HDDを増設する、あるいは、大容量のものに交換する。
- 空き容量に余裕のあるHDDにデータを移動する。
Cドライブの空き容量が少ないとき、マイドキュメントをCドライブから移動させましょう
データのバックアップに関する内容
HDDは、使っていればいずれ壊れます。自分で作成したデータは、唯一無二のものです。なくなってしまったら、諦めるか、再度、自分で作り直すしかない場合がほとんです。
そうならないために、データのバックアップ戦略が重要になります。
基本的な戦略は、以下の4つの方法があります。
- 変更しないデータは、光学ディスクに書き込んで保管
- HDD内のデータは、光学ディスクにバックアップがあるものと、ないものが区別できるようにしておく。
- 頻繁に更新するデータは、バージョン管理システムを使用するか、バックアップソフトを使って、自動で定期的にバックアップする。
- 大切なデータの保存には、HDDをミラーリングし、それとは別に、データのバックアップを適時作成する
Acronis True Image 2019をインストールする
AcronisTrueImage2015をインストールします。
DiskWizardで、ディスククローンの動作が不安定なので、AcronisTrueImage2015の体験版をインストールして、動作を確認しようとしましたが、体験版では、ディスククローン機能は使えませんでした。
バックアップメディア
HDD内のデータは、HDDが壊れた際に取り出せなくなってしまいます。そのため、他のHDDにもデータを保存するか、他のメディアに書き込んでデータのバックアップを作成することが求められます。
個人で選択できるのは、BDディクス一択になります。BDディスクより、DVDディスクのほうが、構造的に頑強なのですが、保存できる容量から考えると選択したくありません。
企業などの業務で利用する場合は、データセンターの利用とともに、テープドライブについても検討したほうが良いかと思います。
HDDが壊れる予兆を監視する
HDDが壊れる予兆を予測する方法があります。もちろん完全ではないので、突然壊れることを完全には防ぐことはできませんが、それでも、かなり有用です。
具体的には、HDDのSMTRP情報を監視することです。不良セクタ発生量の変化を監視するとHDDが完全に壊れる前に、HDDを交換できます。
HDDが、壊れると保存してあるデータを喪失してしまいます。SMARTを監視するだけで、HDDの故障によるデータの喪失の可能性を減らすことができます。
- HDD故障!S.M.A.R.Tには異常が検出されないのに、読書速度が遅くなり、最終的に読み込めなくなる。
HDDの壊れ方には色々ありますが、S.M.A.R.Tの監視では、異常が検出されないまま、読み書き速度が遅くなり、最終的に操作できないほど遅くなります。
SSD
- デスクトップPCのPCIeスロットにM.2 NVMeのSSDを追加する
使用しているPCに、新たに、SSDを追加し、Acronis True Imageを使用して、現在使用しているシステムドライブをSSDコピーする手順を紹介します。
- 起動ドライブをSATA接続のSSDに変更する
M2.NVMe SSD方がアクセスが高速なことは、インターフェイスのデータ転送速度の制約から明らかですが、M2.NVMe SSDを起動ドライブとして認識しないマザーボードを使用している場合、起動BIOSを搭載したM2.NVMe -PCIxカードが登場していないので、ブートローダを起動し、OSをインストールしてあるM.2 SSDで起動するなどの手間掛ける必要があるため、SATA接続のSSDは、今でも選択する価値があります。
HDDの交換に関する情報
HDDの容量が少なくなった時、HDDに壊れる予兆があった時は、HDDを交換します。データだけが入っているHDDであれば、エクスプローラーを使って通常の手順でコピーすることが可能です。
しかし、システムがインストールされたHDDの場合は、エクスプローラーを使って通常の手順でコピーする方法では、HDDが起動しなくなってしましいます。
パソコンのシステムが入ったHDDを新しいHDDに交換する場合は、ディスククローン、あるいは、イメージコピーという方法が必要です。
- HDDメーカーが提供するソフト
システムドライブを交換する際のディスクのクローンや、HDDを廃棄する際に、データを安全に消去するなどHDDに関連したツールが無償で提供されいます。
- HDDのクローンを作成します
システムドライブを大容量HDDに交換するためにHDDのクローンを作成します。
- DiskWizardで、HDDのクローンを作成します。
システムドライブを大容量HDDに交換するためにHDDのクローンを作成します。このページでは、Seagate(シーゲート)が提供するDiskWizardを使用します。
- デスクトップPCのPCIeスロットにM.2 NVMeのSSDを追加する
使用しているPCに、新たに、SSDを追加し、Acronis True Imageを使用して、現在使用しているシステムドライブをSSDコピーする手順を紹介します。
新しく接続したHDDをパソコンに認識させるには、マウントと呼ばれる作業が必要です。
パーティション管理ソフト
パーティション管理ソフトは、データがHDD上にある状態で、パーティションサイズを変更できます。
パーティション管理ソフトの主な機能は以下のとおりです
- HDDをクローニングする(HDDを交換するときにデータを移行する)
- 誤って、パーティションの削除やHDDをフォーマットしたときに、データを復元する
- データがHDD上にある状態で、パーティションサイズを変更する
HDDの購入に関する情報
HDDは、汎用品であるため、新品を購入する場合、どこで購入しても価格には、それほど差はありません。
しかし、どこで購入しても同じなのでしょうか?
リテール品とバルク品の違い、延長保証を追加できるかどうか、追加できる延長保証の期間、発送時の梱包方法などまで考えると同じ製品でも販売店によって違いがあります。
HDDのメーカーや容量・グレードの違い、HDDとSSDの選択など、迷う要素は、いくつも存在します。
HDDが壊れた
HDDを使っていれば、いつかは壊れます。壊れる予兆があれば、壊れる前に交換できますが、予兆が現れない、あるいは、予兆に気が付かない場合もあります。
用心深い人は、HDDが壊れる前に定期的にHDDを交換するようです。
壊れたHDDの中にあるデータをどうしても取り出したい時、さまざまな方法を試すことになります。
状況の確認
HDDが壊れたと表現してもさまざまな状態があります。まずは、どのような状態か判断する必要があります。
- システムが起動しない
- HDDが認識しない
- エクスプローラーからドライブが消えた
- エクスプローラーでファイルを開くことができない
- コネクタが破損した
- 誤って必要なデータが入っているHDDをフォーマットした
- 誤って必要なデータが入っているHDDのパーティションを削除(開放)した
Seagete(シーゲート)とWD(ウエスタンデジタル)製のHDDでは、RMAと呼ばれる補償システムが存在ます。
RMAは、保証期間内にHDDが故障すると、新品のHDDと交換してくれるサービスです。しかし、このサービスの利用は、少々面倒です。
HDDが壊れたときのRMAの利用法
HDDが壊れたとき、RMAという保証サービスが受けられる時があります。壊れたHDDを送付して、どうさするHDDを送ってもらいましょう
SeagateのRMA保証期間を確認する
RMAを利用する際に、保証期間内かどうか確認する必要があります。壊れたSeagateのHDDの保証期間を確認します。
HDDが壊れたときの対応に関する情報
HDDを使っていれば、いつかは壊れます。壊れる予兆があれば、壊れる前に交換できますが、予兆が現れない、あるいは、予兆に気が付かない場合もあります。
用心深い人は、HDDが壊れる前に定期的にHDDを交換するようです。
壊れたHDDの中にあるデータをどうしても取り出したい時、さまざまな方法を試すことになります。
環境復元ソフトウェア
不特定多数で使用するパソコンを特定の状態で維持したいときがあります。その場合は、環境復元ソフトウェアを使用すると管理の手間を軽減する事ができます。
不特定多数の人が使うパソコンを正常な状態で維持する作業は、かなり面倒な作業です。
パソコンの設定が好き勝手に変更され、ソフトウェアが好き勝手にインストールされます。その結果、かなり頻繁にまともに動作しなくなります。
- 図書館で利用者に開放されたパソコン
- インターネットカフェで利用されているパソコン
- ホテルのロビーで利用者に開放されているパソコン
- パソコン教室のパソコン
他にも、ソフトウェア技能試験などで、パソコン教室で、すべてのパソコンに、特定のソフトがインストールされ、特定の状態に設定された状態にする作業などを頻繁に行う必要がある場合があります。
不特定多数の人が利用するパソコンの状態を常に正常な状態に保つ方法に、環境復元ソフトウェアを利用する方法があります。特定の状態で、スナップショットを撮っておけば、多少の時間は必要ですが、いつでもその状態に戻すことができます。何度も、アプリケーションのインストール直後の何も設定されていない状態に戻すことも可能です。
不特定多数の人が利用するパソコンを管理する必要があれば、環境復元ソフトウェアを使用することで、かなりの作業負担を軽減できる可能性があります。
再起動すれば、PCが元通り!環境復元ソフトウェア
再起動するだけで、元の状態に戻すことができるアプリケーションを環境復元ソフトウェアと呼びます。
HDD故障関連情報
ホームページで公開されているHDD故障に関する情報で興味深いものに関する情報へのリンクです。 それぞれの内容の信頼性に付いては、各自ご判断ください。
- Seagate製HDD「ST3000」の故障はヤバい壊れ方をする(外部サイト)
不良セクタが発生したSeagate製HDDに、Seatoolでの検査を実行すると不良セクタの数が減るとの情報
- 巡回冗長検査(CRC)エラーとは
私は、体験したことがありませんが、光学ディスクやHDDに、巡回冗長検査(CRC)エラーというものがあるそうです。気になったので調べてみました。
- ハードディスクはどこのメーカー製が一番壊れにくいのかが2万5000台の調査結果でついに明らかに(2014-01-22)
- HDD約3万5000台を運用した実績からSeagate製品の圧倒的壊れっぷりが明らかに(2014-09-24)
- HDD4万台以上の運用データが公開され信頼できるハードディスクメーカーの傾向に変化が生じていることが判明(2015-01-22)
- IUCEが提供するメーカー・機種別 データ復旧成功事例[Seagate製]
- 約10万台のHDD故障率レポート2018年Q3版公開、大容量モデルの信頼性の高さが明らかに
- HDD故障率のメーカー・モデル別統計データ2017年版、故障率が最も高かったのは?
- お問い合わせの多い Seagate製 2TB 3.5インチ ハードディスク ST2000DM001 について DATA HOPE
- WestenDigital製HDDの修理のまとめ
HDD物理障害を修理の実例
大切なデータの入ったHDDでは行わないことをお薦めします。
HDD制御基板の交換
HDD制御基盤の交換を何のために行うか疑問に思っている人がほとんどだと思います。通常は必要ありません。何らかの原因で、HDDの制御基盤が焼けてしまったときに交換して、HDDを動作させるために行います。ただ、そのままつないでも動きません。ROMを付け替える作業が必要です。
ヘッドの交換
- 自作PC ハードディスク ヘッド交換 成功!WD 3.5inch(Youtube動画)
- 自作PC HDDのヘッド交換 ヘッドにクローズアップ①日立 3.5inch(Youtube動画)
HDDの分解
- 故障率半端ない!Seagate HDD 3TB 分解してみたSeagate ST3000DM001 CC43 3TB ヘッドの脱落(Youtube動画)