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デスクトップPCのPCIeスロットにM.2 NVMeのSSDを追加する

新規作成日 2021-09-22
最終更新日

起動ドライブをSSDに変更するとPCの動作が軽快になると言われています。

調べてみるとSSDは、SATAインターフェイスの2.5インチHDDと似た形のものより、M.2インターフェイス形状のSSDの方が、アクセスが高速です。

少し古いデスクトップのマザーボードには、M.2インターフェイスが存在しません。その場合、SATAインターフェイスのSSDを選択する、あるいは、M.2-PCIe変換カードを使用して接続することができます。

※)マザボードのBIOSによっては(おそらく、PCIeインターフェイスが、2.0以前の場合)、M.2-PCIe変換カードを使って接続した場合、起動ドライブに指定できないことに注意して下さい。

SSD

M.2 形式のSSDの規格

M.2 形式のSSDは、SATAインターフェイスのような統一された規格ではないようです。

  • M.2 NVMe
  • M.2 NGFF
  • M.2 SATA

変換ボードや変換アダプター経由でパソコンに接続する場合には、注意する必要があります。

マザーボードによっては、起動ドライブとして認識されない場合があるので、PCIeインターフェイスが、2.0以前のマザーボードを使用する場合は、M.2 形式ではなく、2.5インチ型のSATAで接続する形式の製品を選択したほうが安全です。

M.2-PCIe変換カード経由で、M.2インターフェイスのSSDをPCに接続する

マザーボードに、M.2が存在しない場合は、M.2-PCIe変換カード経由で、M.2インターフェイスのSSDをPCに接続することができます。

M.2-PCIe変換カード
  1. m.2形式のSSDをM.2-PCIe変換カードに接続します。
  2. 変換カードに、ヒートシンクが付属していたので、まずは、SSDにヒートシンクを接続します。
  3. 付属の湿った不織布(緑色パック)で、ヒートシンクとSSDのチップ面を拭き取り、次に、乾いた不織布(赤色のパック)で拭き取ります。
  4. 次に、ヒートシンクに、片側の保護フィルムを剥がした、熱伝導シート(青色のシート)を貼り付け、反対側の保護フィルムを剥がしたのち、SSDに貼り付けます。
  5. ヒートシンク固定用に、シリコンゴム製の輪ゴムが付属しているので、この輪ゴムを使用して固定します。
  6. PCに取り付けます。

ディスクの追加

認識させるには、HDDと同じで、ディスクの追加作業が必要です。USB接続のドライブの用に自動で追加されるわけではありません。

スタートボタンを右クリックして、「ディスクの管理」を選択します。

スタートボタンを右クリックして、「ディスクの管理」を選択します。※画像では、MBR(マスターブートレコード)を選択していますが、「GPT(GUID パーティションテーブル)」を選択したほうが良いかと思います。

「ディスクの初期化」ウインドウが表示されるので、「OK」をクリックします。

「ディスクの初期化」ウインドウが表示されるので、「OK」をクリックします。「GPT(GUID パーティションテーブル)」を選択しておくべきだったか?

未割り当てのディスクが現れます。

未割り当てのディスクが現れます。

Acronis True Imageを使用してシステムディスクのクローンを作成する

キオクシアのSSDには、ディスククローンツールは、付属していませんでした。ダンロード提供されているのかも確認していません

私は、バックアップツールのAcronisを使用しているので、そのクローンツールを使用しました。

WDやSeagateのHDDを使っていれば、無料で、Acronisの機能制限版が利用できるので、そちらを利用することができると思います。

Acronisを購入することもできます。

その他にもシステムディスクのクローンを作成できるツールは、存在すると思われます。

Acronis True Imageを起動します。

ツールから、ディスクのクローンを選択します。(Acronis True Imageのバージョンによって、メニューレイアウトは変化します。画像は、2019版です)

ツールから、ディスクのクローンを選択します。(Acronis True Imageのバージョンによって、メニューレイアウトは変化します。画像は、2019版です)

クローン作成には、自動モードと手動モードが存在します。

クローン作成には、自動モードと手動モードが存在します。

  • 自動(推奨)
  • 手動
ソースハードディスク(クローン元)を選択します。ここでは、現在の起動ドライブを選択します。

ソースハードディスク(クローン元)を選択します。ここでは、現在の起動ドライブを選択します。ドライブレター(ドライブ文字:ドライブを表すアルファベット)は、選択すると下部に表示されます。

※ドライブ番号は、何故かディスクの管理で表示されるドライブ番号と異なります。

ドライブを選択して、「次に」をクリックすると、しばらく待たされます。

ドライブを選択して、「次に」をクリックすると、しばらく待たされます。

クローンを作成するドライブを選択します。

クローンを作成するドライブを選択します。

「次に」を押すとしばらく待たされます。

「実行」をクリックします。

「実行」をクリックします。

パーティションCがロックされます。

パーティションCがロックされます。

ディスクのクローンが始まります。

ディスクのクローンが始まります。

完了しました。

完了しました。

念の為、ディスクの管理で、ドライブ文字を追加しておきましょう。

PCをシャットダウンして、これまで使用していたHDDを取り外し、再起動します。

マザーボードがPCIe接続されたSSDからの起動に対応していないと、システムディスクが見つからないというエラーメッセージが表示されます。

大容量HDDにパーティション分割せずにシステムをインストールしていた場合

HDDは、大容量化が進み、大容量のHDDが低価格で手に入ります。SSDは、高速に読み書きできるものの、HDDほど低価格化は進んでいません。

そのため、HDDに作成した容量の大きなシステム領域から、小さな容量のSSDにシステムをクローンしたいという需要が発生します。しかし、Acronis True Imageでは、特定のフォルダを除外して、小さな容量のディスクにシステムのクローンを作成する機能は、用意されていないようです。(存在するかもしれませんが、(Acronis True Image 2019では)方法を探せませんでした。OSの状態によって、対象としないフォルダを選択できなくなるようです。OSを上書きインストールすることで、他しようとしないフォルダを指定できるようになりました。

大容量のHDDを1つのパーティションで使用し、システム(OS)をインストールした場合、データファイルなどをどこか他のドライブに移動させて、「ソースディスク」(コピー元)のデータ容量を「ターゲットディスク」(コピー先)の容量より小さくしておく必要があります。

マザーボードによってNVMe が起動ドライブとして認識されない場合の対応

M2.NVMe SSDを起動ドライブとして認識されないマザーボードを使用している場合、トラブルを避けるために、SATA接続のSSDを使用することをお勧めします。

しかし、Clover EFI bootloaderをUSBメモリから起動することで、 M2.NVMe SSDを起動ドライブとして使用することができるようです。私は、試していません。もちろん、起動ドライブとして使用するUSBメモリが必要となります。

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