Witerは、ワープロソフトです。Microsoft Officeでは、Wordに当たります。外国で開発されたソフトなので、日本語で使用する場合は、多少違和感があります。 今では、ワープロソフトはほとんどなくなってしまいましたが、今でも日本で開発されているワープロソフトには、一太郎があります。
ワープロソフトは、段組みを細かく指定せずに、文章と図や表を一緒に記録する際に、最も効率的なアプリケーションです。 しかし、書籍や雑誌を作成するときのようにきっちりと段組みやデザインを作りこむ際には向いていません。 その際は、DTPやドローソフトのほうが適しています。一方、ワープロソフトは、下書きや書類、資料を作成する際は、とても便利に利用できます。
LibreOffice Witerの初期設定
LibreOfficeのワープロソフトWiterは、そのまま使い始めることもできますが、初期設定のまま使うのは、あまりお勧めしません。 最初から、すべての設定を行って、使いやすくカスタマイズしてから使用するのが理想的ですが、残念ながら、そこまで使い込んでいません。 最初に行っておいたほうがいいと思われる設定をいくつかを紹介します。
使う用途に合わせてテンプレートを作成し、そこに、書式やデザインを格納します。そうすることで、統一したデザインで、文書が作成できます。 一人で使用するときも便利ですが、複数人で資料を作成し、それをまとめて、さらに、いくつかの資料を作成する場合は、さらに、重要になります。
- 各種設定やファイルの保存場所を設定する
- 両面印刷時のヘッダ・フッタの設定
- 余白を設定したテンプレートを作成する
印刷する場合を考えて余白を設定します。ここでは、両面印刷用の余白設定を例に、余白の設定の方法を紹介します。
- スタイルを設定しとナビゲーターを使用する
見出しを登録するとナビゲーターで見出しの一覧が確認できるとともに、ナビゲーターを使用して移動できます。
文書に画像を挿入する
LibreOfficeのワープロソフトWiterで、文字を入力する以外に、文書に画像を挿入する場面は、頻繁にあると思います。 文書に画像を挿入する操作について紹介します。
Word 2013では、gif動画には対応していませんでしたが、LibreOffice Writerでは、gif動画に対応しており、文書の中で、gif動画のアニメーションが動作します。
LibreOfficeでスペルチェックを利用する
LibreOfficeでは、日本語のスペルチェックは使用できませんが、欧文のスペルチェックは利用できます。
LibreOffice Mathを使用して、数式を入力する
LibreOfficeでは、Mathという数式エディタを持っています。数式エディタの詳しい使用方法については、使用方法を説明しているサイトを参照することがおすすめです。
LibreOfficeのWriterで、コードを強調表示する
LibreOfficeのWriterで、プログラムに関する文書を作成する際、コードハイライトつまりコードの強調表示をして、コードを読みやすくしたいと考えると思います。コードの強調表示を実現する拡張機能があります。
Libreoffice Witerで、値の羅列を表に変換する
表を作成する作業は、面倒です。Libreoffice Witerでは、数値の羅列を表に変換する機能があります。うまく活用すれば、表の作成作業を軽減することができます。
Webサイトで使用する記事の下書きを書く際に利用する
作業効率だけ考えると、テキストエディタや、Markdownで記述したほうが効率的ですが、私は、Webサイトで使用する記事の下書きを書く際、LibreofficeのWriterを使用しています。
図表を入力できたり、作成した文書を印刷したりする際、ワープロソフトを使ったほうが完成した記事をイメージしやすくなります。
その一方、htmlコードに変換する際は、面倒です。
通常は、LibreofficeのWriterとテキストエディタを2つ同時に開き、コピー & ペーストでhtmlコードに手動で変換しています。
そして、時々、便利な方法がないか探します。
LibreOfficeで、htmlファイルを作成する
私は、Webページを作成する前の下書きを作成する際に利用しています。文章と画像を一緒に扱うには、とても便利なアプリケーションです。 下書きをワープロソフトで書いた後、htmlに書き直したり、ブログの入力画面に張り付けて利用しています。画像と文章を一緒に記載できるので、イメージの確認がしやすい利点があります。
ただ、htmlに書き直す際は、予め作成してあるテンプレートに、タグを追加しながら、コピー・アンド・ペーストして作成しています。
LibreOfficeの文書から、そのままhtml形式のデータが入手できると作成時間の軽減が期待できます。しかし、LibreOfficeから、html形式で保存すると、使いにくいhtmlファイルが作成されます。
Writer2xhtml
Writer2xhtmlは、EPUB、HTML5、xhtml および xhtml + MathMLへのエクスポート・フィルタのコレクションです。
Writerで記述した内容を、THML5形式で出力できます。
マスタードキュメントを使用する
印刷目的のマニュアル、印刷して製本するデータなど、数百ページの文章を扱いたいときなど、複数の文書ファイルを1つの文書として扱いたいときがあります。
その場合、Libreoffice Writerでは、マスタードキュメントを作成し、その中に、サブドキュメントとして、Writer文書の参照を追加することができます。