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HDDが壊れてからでは遅い?データ復元(リカバリー)業者探し

最終更新日

大切なデータの入ったHDDからファイルが読み込めなくなった。そうなったら気が動転して正常な判断ができなくなっています。データ復元(リカバリー)業者は、業者によって能力の差も大きく、中には、詐欺まがいの業者も他の業者に取り次ぐだけの取次業者も紛れているようです。

実際に、データ復元(リカバリー)業者を利用する際に慌てないような心構えと基本的な基礎知識を持つことが大切です。

基本戦略

  1. どうして壊れたのか判断します。
    • 通遼の作業でHDDにアクセスできなくなった。
    • HDD作業中の不手際によってHDDにアクセスできなくなった。
    • システムが立ち上がらなくなった。
  2. 会社のHDDですか?個人のHDDですか?

    会社のHDDでは、誰かに責任を押し付けようとする力が働くことがあります。 関係ないのにあなたの原因にされてしまう事があります。相談を受けた際にもあたなの責任にされないように注意しましょう。 それを回避するには、業者を利用するしかありません。

  3. 代替のHDDが必要です。

    もし復旧できるとしてもそれまで利用するHDDが必要です。普及作業には、対象のHDDと同じかより大きい容量のHDDが必要です。

RAIDを組んだHDDが壊れて、更に、正規の復旧手段で復旧できなければ、個人ではまず対応できません。サルベージ会社のサービスを利用しましょう。

HDDの壊れ方

HDDの壊れ方を簡単に分類すると3つに分類できます。

物理障害

HDDが機械、電子的に壊れた状態です。

機械・電子技術に詳しい人の中には、自分で直してしまう人もいますが、ほとんど人は、自分で直すことはできません。ホコリがHDD機械構造の中に入ると修理が難しくなるので、データを回収する必要がある場合は、分解することは避けましょう。

  • 制御基板の故障
  • 磁気ヘッドの破損
  • ディスクの破損・反りなどの変形
  • モーターの故障

ファームウェア障害

HDDの中には、ファームウェアに障害(バグ)があり、セクタ不良などの問題が発生した際、ファームウェアに障害(バグ)が原因となり、データが読みこなくなってしまう現象のことです。

復元(リカバリー)業者によっては、物理障害に分類する場合もあるようです。

論理障害

不良セクタの発生などにより、HDD内のデータの管理領域が破損し、データが読み込めなくなる現象のことです。論理障害は、データ復元ソフトを使えば、ユーザーが自分で復元できる場合が多いです。

参考

各種リカバリー(復元)ソフト一覧

フォーマットしてしまった。パーティションを開放(削除)してしまった場合、その後、そのHDDに何も操作していない場合は、リカバリーソフトやパーティション管理ソフトを使うことで、ファイルを回収することができます。

RAID

複数のHDDを利用してデータを読み書きするRAIDという仕組みがあります。データを複数のHDDに分散して保存するため、読み書きが速くなるとともに、一部のHDDに不具合が発生しても正常に読み書きできるという運用上のメリットがあります。

しかし、システムが許容できる数より多くのHDDに不具合が発生するとすべてのデータが読み込めなくなってしまいます。復元ソフトもRAIDに対応しているものも増えていますが、データ回収(復元)業者に依頼しないといけない状況も発生します。

不具合の発生したHDDを交換しRAIDの再構築している最中に、もう一台のHDDに不具合が発生して、RAIDが機能不全になる状況があります。RAIDシステムで使われているHDDは、同時に使い始めるため、同時期に不具合が発生しても不思議ではありません。そのことから、RAIDを構成するHDDに不具合が発生したら、まず、RAID内のデータのバックアップを取ってから、不具合の発生したHDDを交換しRAIDの再構築したほうが良いのかもしれません。

回収(復元)する必要のあるデータを冷静に考える

HDDに不具合が発生した場合、回収(復元)する必要のあるデータを冷静に考える必要があります。

回収(復元)する必要のあるデータは、他に存在しない、再度作成することが不可能なもの、再度作成するために多大なお金や時間がかかるもの、データがないことで業務に支障が出るデータです。

OSやアプリケーション・プログラムは、市販のものであれば、回収(復元)する必要はありません。再度、インストールすれば復元できるからです。

映画やTV番組を録画した動画であれば、動画配信サービスを利用したほうが、回収(復元)するより費用的にも簡単です。

自分で作ったり、集めたりしたデータや家族写真や動画などは、回収(復元)しないと本当になくなってしまいます。

特に仕事上で利用するデータは、再度作成する時間と費用を考えると、データの回収(復元)サービスを利用することも考える必要があります。

データの回収(復元、復旧)サービス(サルベージ)を利用するにあたって

データの回収(復元、復旧)サービスを利用するに、あたり業者を探す必要があります。取引のある企業に、データの回収(復元、復旧)サービスを利用したことがあるかを問い合わせ、利用した業者の評判や費用を確認することも大切です。

しかし、実際には、インターネット上で探すことになると思います。

高額なサービスであり、大切なデータを預けるため、注意すべきポイントはたくさんあります。

  • 住所と電話番号を確認する

    実在する業者であることを確認しましょう。

  • 業者ごとに、口コミや評判をチェックする。

    企業が利用した場合は、あまり情報は出てきませんが、個人が利用した場合は、そのやり取りの詳細を価格を含めて、インターネット上のコンテンツとして公開している場合があります。

  • ○○系企業ではないことを確認する

    企業によっては、情報流出の可能性から、特定の国に関連する企業の利用を避ける場合があります。

成功報酬のはずだけど

データの回収(復元、復旧)サービスは、「データが回収できなければ費用が発生しない」と歌っている業者の中でも、物理障害の場合、作業に着手した時点で、費用を請求する業者がいます。

社内で行っている作業は、論理障害の対応だけで、物理障害など特定の対応は、他社に依頼している状況も想定してください。この場合、(本当かどうかはわかりませんが)データの回収率が低くなると言われています。

見積もりの段階で、HDDの内部を開けるのは避ける

複数社に見積もりをすることを考えている場合、HDDの内部構造をパッケージを開けて確認する作業は、避けてください。確実にデータを復元できる可能性が下がるそうです。

問い合わせ時に聞いておこうと思うこと

実際にサービスの問い合わせや見積もりを依頼する際に聞いておこうと思おうことは予めまとめておきましょう。

不具合の発生した(見積もりを依頼する予定の)HDDの型番(RAIDの場合はRAIDシステム)を提示し、以下の内容を確認する

  • 作業実績、問題の種別(物理障害・ファームウェア障害・論理障害)の割合
  • 問題の種別と作業費用

※HDDの型番によって、不具合の傾向あり、作業費用の推定ができるはずだが、ほとんどのサービス提供会社では、情報が提示されていない。

一部の例外といして、IUEC(データソリューションセンター)では、メーカー・機種別 データ復旧成功事例が、見積り金額とともに、ホームページに提供されている。

データの受け取り方法

サービス業者によっては、データ移送用のHDDを追加料金で購入する必要がある場合がある。

データの回収(復元、復旧)サービス(サルベージ)会社の口コミや特集記事

デジタルデータリカバリー(旧称 日本データテクノロジー 2014年7月に民事再生)

積極的なWeb広告戦略で、HDDの復旧について調べているとよく目につく。

公式サイト:デジタルデータリカバリー(旧称 日本データテクノロジー)・復旧.com

デジタルデータリカバリー(旧称 日本データテクノロジー 2014年7月に民事再生)についての口コミや特集記事が多い。真偽は不明。

特集記事(広告記事?)

業界オピニオン記事

データの回収(復元、復旧)サービス(サルベージ)会社

オントラック

アメリカ系企業?

公式ページ:オントラック

技術には定評がある。でも、作業価格も高い(一般人には手が出せないオントラック)との口コミも。

DRAJ

ホームページに、メーカー・機種別 データ復旧成功事例が、作業(見積もり)金額とともに紹介されているので、気持ち的に安心感がある。例:メーカー・機種別 データ復旧成功事例[Seagate製]

公式ページ:DRAJ

奥山電脳工房

ホームページには、自分でデータ復旧に挑戦する際のポイントも記載されていて、誠実な印象があります。

公式サイト:奥山電脳工房

IUEC(データソリューションセンター)

富山データ復旧センター データワークス

DATA HOPE 山形

公式サイト:DATA HOPE 山形

Seagateラボ

Seagateの専門家がデータ復元します。

Seagate社製のHDDの復元の場合、利用する価値があるかも。申込みは、オンラインから。英語です。

ラボ内Recovery Service

Seagate Recoverry Lab HDD復元依頼のお手伝い。対訳 文例集

参考

AOS系(リーガルテック)

複数あるAOS系のデータ復旧会社の1つ。AOS系のデータ復旧会社は、すべてを確認したわけではないが同じ住所。港区虎ノ門のデータ復旧会社と言えば、AOS系列のデータ復旧会社と判断して良いと思われる。

データ復旧ソフトファイナルデータを提供する会社

関連記事

HDDの復旧、どうしてこんなに高いの?データ復旧作業を行うAOSリーガルテックに聞く(外部サイト)

口コミ

データ復旧は、ファイナルデータで出来る論理障害は社内でやっているが、物理障害に対応できる人も設備も一切持っていない。実際の処理は、他の業者に委託しているとの口コミあり。2CH掲示板

韓国系

嫌う人は、避けてください。

  • DATA OK
  • ライブデータ
  • DRTC データ復旧テクニカルセンター
  • データ復旧のチカラ

その他

「正しい」データ復旧サービスとは何か(バッファロー広告記事)

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