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印刷頻度が低い使用環境で使うのに向いたプリンターは、どんなプリンター?(2024年3月)

最終更新日

たまにしか、使用しない環境で、インクジェットプリンターを使っていると、印刷していないのに、インクが無くなった。インクカートリッジを交換して、ヘッドクリーニングをしても印刷できなくなってプリンターを買い替えた経験があるはずです。

インクジェットプリンターは、頻繁に印刷しないと故障しやすい

家庭で利用されることが多いインクジェットプリンターの場合、最低、1週に1回は印刷する利用の仕方が、最もランニングコストが安くなるそうです。 望ましくは、毎日印刷して、印刷ヘッドの中のインクを入れ替えます。 そうすることで、ヘッド内で、インクが乾燥して固まり、印刷ヘッドの中に詰まることが予防できます。

しばらく使用せずに久しぶりに印刷すると、ほぼ確実にヘッドクリーニンが必要です。インクヘッドが詰まった場合に行うヘッドクリーニンは、数分必要で、さらにきちんとクリーニンできているか確認するヘッドパターン印刷を行い、再度ヘッドクリーニングすると、印刷するまでに5分以上かかることがあります。

インクジェットプリンターのインクは、一度開封してしまえば、使っていなくくても蒸発して濃くなっていくため、印刷ヘッドが詰まりやすくなります。

インクジェットプリンターは、泳ぎをやめると死んでしまう魚と同じで、高くても純正インクを使って頻繁に印刷していないと壊れてしまう周辺機器なのです。

コンビニ・プリント・サービスはあるけれど

仕事に必要なため、家庭で印刷する場合を除き、通常、それほどの頻度で印刷する必要がある状況はあまりありません。

印刷頻度が低い場合は、印刷する際だけ、コンビニプリントを利用して、プリンターを持たない選択が一番適切です。

しかし、印刷して、内容を確認し、内容を修正し、再度印刷する繰り返しを行うとき、自宅のパソコンとコンビニの複合機の間を行き来するのは、かなりの運動になり、運動不足の解消と中性脂肪が燃焼される利点が得られるものの。書類を作成するには作業効率が悪いので、時間に追われているときはイラッときます。

ちなみに、コンビニプリントサービスを利用する際は、移動の際に、印刷物がしわくちゃになるのを避けるために、書類ケースを利用することをお勧めします。

レーザープリンターではできない事

インクジェットプリンターは、毎年、各社から多くの新機種が発表され、改良し続けられています。その結果、かなりの速度で技術進歩が進んでいます。

レーザープリンターを購入する際は、インクジェットプリンターにできて、レーザープリンターにできないことを把握しておくことが大切です。

レーザープリンターが、インクジェットプリンターに劣る点

  • 縁無し印刷ができない
  • 光学ディスクへのレーベル印刷ができない
  • はがきの両面印刷ができない
  • インクジェットプリンターとは異なり、複合機は、高価
  • プリンタ本体は、大きく重い場合が多い
  • 消費電力は多い

レーザープリンターは、使用しないときは、コンセントを抜いておくことをお勧めします。(落雷や停電などによる基盤故障を防ぐことができます。)

トナーカートリッジの印刷可能枚数

インクジェットプリンターのインクタンクは、どれだけの枚数印刷できるかは、誰にもわかりません。

連続で印刷した場合に、一番多くの枚数が印刷できます。新しく封を開けて、使わずに置いておくだけで、蒸発して容量は減っていきます。ヘッドクリーニングをおこなえば、その際に大量に使用され、その分印刷できる枚数は減ります。

一方、レーザープリンターのトナーは、トナーカートリッジごとに、標準条件で印刷できる枚数が明示されています。

標準条件は、A4用紙の5%の面積を印刷することを想定しています。文字と画像で構成された書類のような印刷物であれば、ほぼ、標準条件の印刷可能枚数と同じです。しかし、イラストや写真を印刷する場合は、注意してください。

用紙全体を黒く塗り潰すように印刷する場合、1枚で、20枚分のトナーを消費することを想定する必要があります。 例として単純計算すると、700枚印刷できるトナーカートリッジで、用紙全体をベタ塗り印刷すると印刷できる枚数は、35枚だけです。

カタログの印刷コストは、印刷ドラム一体型のトナーカートリッジの場合は、複数の印刷可能枚数のトナーカートリッジが用意されている場合、最大の容量(印刷枚数当たり一番オトク)のトナーカートリッジを使用して、標準条件で印刷した値になります。言い換えると、最大用容量のトナーカートリッジの標準希望小売価格を印刷可能枚数で割ったものです。印刷ドラム分離型の機種であれば、印刷ドラムの交換コストも合わせて計算されます。

モノクロ印刷で十分であればモノクロプリンターを選択する

レーザープリンターは、色ごとに印刷します。モノクロ印刷であれば、一回。カラー印刷であれば、黒、イエロー、マゼンダ(赤系)、シアン(青系)ごとに、それぞれ1回、計4回印刷することになります。その分部品が増え、その結果、壊れやすくなります。

また、モノクロ印刷のレーザープリンターは、カラーレーザープリンターと比較し、印刷速度が早いという特徴があります。

モノクロレーザープリンターは、カラーレザープリンターと比較して、スタートアップトナーが少ない機種が多いという特徴があります。そのため、スタートアップトナーの量、プリンタ本体価格、交換用トナーカートリッジの価格と印刷可能枚数を考えて比較検討する必要があります。業務用途で大量に印刷するのでなければ、ドラムを交換する時期になったら、プリンターを買い換えると思うので、ドラム交換については考えなくても良いと思います。

定期的に、旧製品が、処分のために安価に販売されているときがあります。それが、スタートアップトナーが、多い業務用途の機種であれば、幸運です。数年に渡り、トナーカートリッジを交換するすることなく、本体購入費だけで利用できる可能性が高いです。

大量に印刷するときは、大容量トナーが用意されている機種のほうが、耐久性が高く設計されていると思われます。詳しくは、仕様の耐久時間を参考にしてください。

ブラザー HL-L2330D

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両面印刷。片面印刷時 30ページ/分、両面印刷時 15ページ/分、ブラザーのHL-L23系は、少しづつ改良され、継続的に販売されています。販売価格が安い(7,896円 2024-03-10時点、ECカレント)ですが、スタートアップトナーの量は少ない(700ページ)ので、本体価格と交換用のトナーカートリッジ(TN-29J, 3000ページ 純正2023-03-14時点 、8927円, Amazon)の価格も合わせて、考える必要があります。トナーカートリッジとドラムカートリッジが分離しています。無線印刷対応機が良い場合は、HL-L2375DWがあります。

リコー SP 2300L

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両面印刷。片面印刷時 32RPMページ/分、両面印刷時 13ページ/分、無線LAN、スタートアップトナー 1000ページ、(11,880円(Amazon) 2024-03-10時点)です。交換用トナーカートリッジは、ドラム内臓型で、RICOH SP トナーカートリッジ 2300(2000ページ、純正 8,200円 2024-03-10時点 Amazon)、RICOH SP トナーカートリッジ 2300H(5000ページ 純正 16,420円 2023-03-14時点 Amazon)があります。

カラーレーザープリンターの場合は、スタートアップトナーの量が大切

カラーレザープリンターの場合、黒とイエロー、イエロー、マゼンダ(赤系)、シアン(青系)のトナーカートリッジを使用します。黒は、一番、使用量が多いので、別途考えるとして、カラー部分は、3つのトナーカートリッジの交換が必要です。

プリンター本体価格が安くても、すぐにトナーカートリッジを交換する必要になれば、プリンタ本体価格と同程度か、それ以上の出費が必要です。そのため、スタートアップトナーの量が少ない低価格機を購入するより、スタートアップトナーの量が多い上位機種を購入したほうがお得な場合があります。上位機種であれば、本体の大きさと重量は、大きくなるものの、印刷速度と本体の耐久性が高くなります。

少なくとも、本体を購入してすぐスタートアップトナーがなくなる機種は、避けたほうが無難です。本体価格とトナーカートリッジ4本分の価格は、トナーカートリッジの価格にもよりますが、金銭的な出費が辛いと思います。

ブラザー ジャスティオ HL-L3240CDW

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詳細については、「実売5万円以下で購入できる、両面印刷可能なカラーレーザー(LED)プリンタを比較する(2022年末)」を参考にしてください。

スキャナは、単体スキャナを利用する

レーザープリンターでは、複合機は、比較的高価であるため、スキャナを使用する場合は、単体スキャナを別途購入し使用しましょう。機械部分が多く故障しやすいプリンターと異なり、スキャナは、壊れにくい特徴があります。そのため、使用するOSのドライバが用意されていれば、オークションなどで、中古のスキャナを手に入れて使用する選択肢も悪くないと思います。特にA3スキャナを使いたい場合は、リース終了品がオークションに出品されているものを狙うと良いと思います。

しかし、Faxの購入を検討している場合、Faxの購入価格を上乗せして、カラーレーザープリンター複合機やモノクロレーザー複合機を購入を検討するのは、良い選択だと思います。

印刷頻度が少なくてもインクジェットプリンターを使用したい

印刷頻度が少ない使用環境で、インクジェットプリンターをシヨすうる場合、頻繁な、ヘッドクリーニングが伴います。そして、印刷ヘッドが詰まって回復しなかったり、故障する可能性は高くなります。

1週間に1回ぐらいの頻度で、印刷する用途がなくても印刷し、インクを入れ替えていくと壊れにくくなるようです。

インクジェットプリンター、インクタンクの消費を避けるとプリンタが壊れやすくなるという本質的な問題を持っています。大容量インクタンクを持つ機種であれば、インク価格に怯えることなく印刷できるので、印刷頻度が多くなり、ヘッドが詰まりにくくなる可能性もあります。

通常、そのような手間をかけることはできないとおもいますので、結果として安い機種を使い、高頻度で買い替えていく、あるいは、ヘッド一体型のインクタンクを持つ機種を使用する方法がありますが、ヘッド一体型のインクタンクを持つ機種では、光学ディスクのレーベル印刷など、インクジェットプリンターでなくてはできない機能がないため、選択できないと思います。

しかし、この方法は、使いたい場面に使えない状態を避けることはできません。

インクジェットプリンターの印刷ヘッドの詰まりが、ヘッドクリーニングでも解消されなかったら

サポートで、印刷ヘッドを交換してもらうのが一番確実ですが、費用面の問題で利用したくない場合は、ヘッドクリーニング液が販売されているので、試して見てもよいかと思います。

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