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実売5万円以下で購入できる、両面印刷可能なカラーレーザー(LED)プリンタを比較する(2024年3月)

ページ作成日 2015.05.16
最終更新日

パソコンで印刷物を作成するには、プリンタが必要になります。

家電ショップやパソコンショップで販売されているプリンターのほとんどは、プリンタとスキャナが搭載されたインクジェット複合機です。インクジェット・プリンタは、頻繁に使用しない環境では、印刷するたびに、印刷ヘッドにインクが詰まるトラブルに悩まされます。

一方、レーザー(LED)プリンタでは、液体のインクではなく、個体の粉末であるトナーを使って印刷するため、しばらく使わなくても印刷ヘッドにインクが詰まるトラブルとは無縁です。

頻繁には使用しないけど、手元にプリンタがほしい状況では、レーザー(LED)プリンタは有力な選択肢です。そして、レーザー(LED)プリンタを購入する場合、スタートアップトナーの量を確認することは重要です。

購入しない選択が一番お得

当たり前ですが、プリンタは、購入しない選択が一番お得です。たまにしか印刷しない、そして、枚数が少なければ(多くてもほとんどの場合お得)、コンビニプリントは、プリンターを購入せずに印刷ができるためお得です。使用するときだけを使用することができる最も経済的な選択肢です。

しかし、印刷して、内容を確認し、内容を修正し、再度印刷する繰り返しを行うとき、自宅のパソコンとコンビニの複合機の間を行き来するのは、かなりの運動になり、運動不足の解消と中性脂肪が燃焼される利点が得られるものの。書類を作成するには作業効率が悪いので、時間に追われているときはイラッときます。

ちなみに、移動の際に、印刷物がしわくちゃになるのを避けるために、書類ケースを利用することをお勧めします。

たまにしか使わないけど手元にプリンタがほしい

たまにしか使わないけど、印刷するときは印刷するので、手元にプリンタがほしい場面はたくさんあります。結果、たまにしか使わないのにプリンタを購入することになります。

先に述べたように、たまにしか使わない環境でインクジェット・プリンタを使用するのは、印刷ヘッドにインクが詰まるトラブルに悩まされます。ヘッドクリーニングは、一度にインクを大量に消費するため、インクの購入費に悩まされます。

レーザー(LED)プリンタは、お得に使えるプリンタ?

レーザー(LED)プリンタでは、インクではなく、トナーを使用します。レーザープリンタをお得に購入するには、プリンタを購入する際に付属されているスタートアップトナーの量を確認しておく必要があります。トナーは、インクと異なり、印刷できる枚数が明示されています。写真や画像などのベタ塗りを印刷する際は、当てになりません(印刷可能枚数は少なくなります)が、文字が主体で、図や写真が多少含まれている書類を印刷する際は、かなり妥当な値になります(枚数を検知し、枚数を越えたところで印刷できなくしている可能性もあります)。

インクを補充するタイプのインクジェットプリンタでは、公称では、レーザー(LED)プリンタより、一枚当たりの印刷コストがかなり安くなるとあるので、頻繁に印刷する場合(印刷ヘッドが詰まるこトラブルが深刻化することはありません)は、合わせて検討して下さい。

低価格帯のレーザー(LED)プリンタであれば、4色のトナーカートリッジを購入すると、まず間違いなく、プリンタ本体の価格を超えます。スタートアップトナーの量が少ない場合、スタートアップトナーの量の多い、上位機種を購入したほうがお得なことがあります。そのため、プリンタ本体価格の他に、プリンタに付属しているトナーの印刷可能枚数を考慮して、購入する機種選択を行う必要があります。プリンタを購入して、それほど期間を開かずにトナーカートリッジを交換する状況はできることなら、避けたいものです。印刷可能枚数の少ないトナーカートリッジ(1000枚以下)しか利用できない機種では、コスト負担とトナーカートリッジの交換の手間が大きいので使っていると辛くなります(互換トナーが問題なく使用できる機種である可能性もあります)。

さらに、大量に印刷する場合、印刷コストを考えれば、大容量のトナーカートリッジが用意されている上位機種を選択したほうがお得です。

トナーカートリッジは、在庫している店舗は少ないので、注文して取り寄せるか、通販で購入することになります。そのため、トナーカートリッジの入手性は、プリンタを選択する際、重要ではありません。

互換トナーは使えるの?

インクジェットプリンタのインクカートリッジが存在するように、レーザー(LED)プリンタにも互換トナーが存在します。ただ、あたりはずれがあり、結果として、良くない経験をしている方が多いようなので、互換トナーを使用することを考えている場合は、機種選定の際に、互換トナーが問題なく使えているという口コミを確認して機種選定を行うことをお勧めします。トナーカートリッジの形状が新しくなった機種では、互換トナー自体が存在しない場合も考えられます。

互換トナーを使用する場合は、トナーとドラムが別々になっている機種の方が問題が少ないという話もあります。

カラーレーザー(LED)プリンタの場合、4つのトナーすべてを交換すれば、プリンタの購入費を上回る場合がほとんどであるため、一度に複数のトナーを交換する必要があるときに、互換トナーが使えなければプリンタを買い替える気持ちで試してみても良いのかもしれませんが。

壊れたときには

本体の故障について、レーザープリンターは、業務用の機種なので、壊れた時、修理を依頼すると出張修理などの対応になります。型落ち品を低価格で購入していると、購入価格より高くなります。その場合、他の機種に買い換えるか、オークションなどで、トナーや消耗品の交換時期に達した同型機を落札し、故障した機種のものと差し替えて使用する方法があります。後者の方法は、費用負担が低いのでおすすめです。

使わないときには

長期間使用しない時は、インクジェットプリンターと異なり、コンセントを抜いておきましょう。待機電力の節約と基盤故障の予防になります。

レーザープリンタの印刷物は水濡れにつよい

レーザープリンタは、色のついた樹脂の粉末(トナー)を熱で溶かして印刷するため、水に濡れてもにじみません。印刷したあと、水性マーカーや蛍光ペンで印刷した文字の上をなぞっても文字がにじむことはありません。インクジェットプリンタでの出力物と比較して、PPC用紙に印刷しても紙がインクの水分でボコボコになることも、両面印刷時の裏映りも気になりにくい特徴があります。

あると便利!両面印刷機能

両面印刷は、大量に印刷した際の印刷物のかさが減るため、収納に便利です。ホチキス止めだと裏面が読みにくいので、簡易製本を利用すると冊子の状態になるため、読みやすく、また、収納もしやすくなります。インクジェットプリンタの両面印刷機能と異なり、はがきサイズの両面印刷には対応していないという点に注意して下さい。

レーザープリンタを購入する前の注意点

頻繁に印刷しないのに、プリンタがほしい場合は、レーザープリンターを購入の選択肢に入れましょう。小規模の事業所向けに開発された機種の型落ち品が狙い目です。頻繁に印刷しないようでは、印刷方式の違いから、インクジェットプリンターより、圧倒的に、トラブルば少ないです。また、インクジェットプリンターでは、しばらく印刷していないと、印刷前にヘッドクリーニング動作が行われるため、ファースト印刷までに2分以上待たされます。レーザープリンターであれば、通常通りです。(1分ぐらい)

レーザープリンターは、写真印刷には、向いていません。そして、光学ディスクのレーベル印刷には使用できません。そして、縁無し印刷には対応していません。両面印刷は、利用できる印刷用紙の大きさが決まっています(通常、はがきは両面印刷できません)。

設置場所を確認する

レーザー(LED)プリンタは、大きく重量が重いという傾向があります。価格だけを考えてA3機を購入すると、設置場所に困るという場面も出てくると思います。購入を決断する前に、寸法と重量、そして設置場所を検討しましょう。

購入機種の調査

カラーレーザープリンターは、在庫の整理とメーカーの撤退により、価格の上昇が見られます。価格差によっては、A4機より、A3機を選択したほうが良い可能性があります。これは、A4機よりもA3機のほうが、スタートアップトナー量が多く、大容量トナーの量も多いことが多いため、トナー交換時の回数が少なくなるからです。また、印刷速度も早くなることが多いです。

スタートアップトナーの量に着目して、低価格で販売されている機種について調べてみました。スタートアップトナー量は、規定の条件での印刷枚数で示されます。A3機でもA4の印刷枚数で示されています。これは、印刷速度でも同じです。スタートアップトナーの量の明示がない機種については、交換用トナーの量の少ない製品の値を用いました。印刷コストは、用意されている一番大容量のトナーカートリッジで計算されているはずです。小容量トナーでは、それよりも高くなることに注意して下さい。

スタートアップトナーの量が1000枚ということは、両面印刷であれば、PPC用紙1袋500枚ですので、1袋を使い切るとトナーも交換と考えることができます。そのため、スタートアップトナーの量が1000以下の機種では、もう1セット(4色分)のトナーカートリッジの購入代金が短期間で追加で必要になる可能性が高くなります。そのため、購入金額を考え直し、もう1つ上の価格帯の機種を含めて検討しなおしたほうが適切だと思います。インターネット上で、レーザープリンターに批判的な意見を述べているかたは、まず間違いなくスタートアップトナーの量が1000枚の機種を選択しています。本体購入後、期間を開けずに、4色のトナー交換が必要になれば、その不満も理解できると思います。家庭で利用するレーザープリンターの購入で満足感を得るには、スタートアップトナーの量が2000枚は、必要だと思います。

PPC用紙の1包が、500枚です。通常、書類の印刷であれば、規定の条件と変わらないようで、スペック通りの枚数が印刷できます(印刷枚数で、印刷できない設定を取り入れている可能性もあります)。印刷面全面を印刷する背景紙やポスターを印刷した場合は、より少ない枚数で印刷できなくなるはずです。

トナーとドラムが別々になっている機種では、それぞれ交換できます。

両面印刷可能な機種について調査します。

レーザープリンターとスタートアップトナーの量:A4カラー・両面印刷対応(2019.10.01時点)
製品名  解像度  階調  印刷速度  スタートアップトナーの量 印刷コスト(*3) トナー最大量 無線LAN  大きさ  重量 
カラー モノクロ
片面 両面 片面 両面 カラー モノクロ カラー モノクロ カラー モノクロ
リコー P C200L 600×2400dpi 各色256階調、1,670万色 24 13 24 13 500 750 19.1 3.6 2500 3000 IEEE 802.11 b/g/n 412(W)×395(D)×244(H)mm 約16.1kg
リコー P C301 9,600dpi相当×600dpi 各色256階調、1,670万色 25 13.5 25 13.5 1000 1000 12.1 3.1 6200 6200 IEEE 802.11 a/b/g/n/ac 400(W)×450(D)×334(H)mm 約25kg
ブラザー ジャスティオ HL-L3230CDW 600×2400dpi 記載なし 24 8 24 8 1000 1000 20.3 3.6 2300 3000 IEEE 802.11 b/g/n W410×D461×H252 約18.1kg
ブラザー ジャスティオ HL-L3240CDW 600×2400dpi 記載なし 26 10 26 19 1000 1000 19.3 3.2 4500 4000 IEEE 802.11 a/b/g/n W399×D399×H239 約15.2kg
ブラザー ジャスティオ HL-L8360CDW 600×2400dpi 記載なし 31 14 31 14 1800 3000 17.0 2.2 4500 4000 IEEE 802.11 b/g/n W410×D509×H414 約21.9kg
HP Color LaserJet Managed E45028dn 3,600dpi相当 記載なし 27 記載なし 27 記載なし 2100 2400 31 5.1 6000 7000 なし 3.6 (幅)× 472 (奥行き)× 304.4 (高さ)mm 最大 18.9 kg
NEC Color MultiWriter 4C150 PR-L4C150 600×2400dpi 各色256階調(表現色1,670万色) 31 19 31 19 1500 2500 記載なし 記載なし 4000 6000 IEEE 802.11 b/g/n 幅410×奥行430×高さ255mm 約17.4kg
CANON Satera LBP622C 9600dpi相当 記載なし 21 12.7 21 12.7 680 910 18.9 3.6 2300 3100 IEEE 802.11 b/g/n 430×418×287mm 約14.0kg
京セラ ECOSYS P5026cdw 9,600dpi相当×600dpi 記載なし 26 13 26 13 記載なし 記載なし 11.35 1.75 3000 4000 IEEE 802.11 b/g/n 410×410×329mm 21kg
OKI COREFIDO2 C824dn A3 600 x 1200 dpi 各色256階調(1670万色) 26 19 26 19 2500 2500 14.4 3.4 5000 5000 オプション 449x552x360 mm 約40.0 kg

リコー A4カラーレーザープリンター RICOH P C200L

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情報追加時点(2024-3-10)で、楽天最安19,980円。スタートアップトナーが、少ない(カラー500枚、黒750枚)ので、大量に印刷を予定している場合は、トナーも合わせて購入しておいた方がよい。

リコー A4カラーレーザープリンター RICOH P C301

amazon 楽天 Yahoo!ショッピング NTT-X Store 公式サイト

情報追加時点(2024-3-10)で、Yahoo!ショッピング最安29,119円。スタートアップトナーが、少ない(1000枚)ので、大量に印刷を予定している場合は、トナーも合わせて購入しておいた方がよい。

ブラザー ジャスティオ HL-L3230CDW

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情報追加時点(2024-3-10)で、Yahoo!ショッピング最安29,919円(低価格販売ショップ取り扱い終了に伴う価格上昇?)。スタートアップトナーが、少ない(1000枚)ので、大量に印刷を予定している場合は、トナーも合わせて購入しておいた方がよい。

ブラザー ジャスティオ HL-L3240CDW

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情報追加時点(2024-3-10)で、Amazon最安23,218円。OCN オンラインショップ(旧 NTT-X)で、クーポンが利用できる場合、こちらが最安になることも。

ブラザー ジャスティオ HL-L8360CDW

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HP Color LaserJet Managed E45028dn

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情報追加時点(2024-3-10)で、e-Trend(楽天)、29,799円で販売している模様。トナーの価格設定は、お高め。

NEC Color MultiWriter 4C150 PR-L4C150

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情報追加時点(2024-3-10)で、最安21,910円(amazon)。

CANON Satera LBP622C

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京セラ ECOSYS P5026cdw

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沖データ A3カラーLEDプリンタ COREFIDO2 C824dn

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情報追加時点(2024-3-10)で、NTT-X Store最安41,139円。A3カラープリンタのため、筐体が大きく重量があります。購入は、設置場所を検討後決断してください。購入後5年間の無償保証/メンテナンス品5年間無償提供。スタートアップトナーは、2500枚。

A3モデルですが、大容量トナーが用意されてないモデル。大量に印刷する場合は、上位機種も含めて検討してください。

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