Windows API CodePackは、2010年頃に公開された拡張パックです。主に、フォルダ選択ダイアログを使う際に利用します。
アプリケーションの開発には、Win32APIを使用するより、.NET Frameworkを通じてWindowsの機能を使うほうが開発生産性が高くなります。
ほとんどの機能を.NET Frameworkを通じて提供されていますが、中には、.NET Frameworkでのサポートがなく、Win32 APIを直接使用する必要がある機能があります。
Win32 APIを直接使用する必要がある機能を.NET Frameworkアプリから利用できるようにしたものがWindows API Code Packです。
Windows API Code Packには、ライブラリの部分とサンプルの部分が含まれています。
ライブラリの一部を使用することにより、既存の.NET FrameworkアプリからWin32 APIで提供されている一部の機能を利用することができます。
参考
Windows API CodePackに含まれている機能
.NET Framework で作成されたアプリケーションから、タスク バー、Windows シェル、センサー などの Windows 7 で提供している機能を使用できるようにするライブラリです。Windows API Code Pack for Microsoft .NET Framework が提供している機能には、以下の機能があります。
- Windows 7 タスク バー
- Windows シェル (ライブラリ、Shell Search API のサポートなど)
- DirectX
- Windows Vista および Windows 7 のタスク ダイアログ
- センサー プラットフォーム
- 電源管理
- アプリケーションの再起動と修復
- ネットワーク リスト管理
- コマンド リンク コントロールとシステムで定義されたシェル アイコン
※機能のいくつかは、後の.Net Freameworkに同じ機能が存在します。
参考
C# WPFで、Windows API Code Packを利用して、フォルダ選択ダイアログを使う
WPFには、フォルダ選択ダイアログが用意されていません。Windows API Code Packに含まれているフォルダ選択ダイアログを使うとWPFでも簡単に、フォルダ選択ダイアログが利用できます。
Windows API Code PackのドキュメントとWebサイト上の情報
Windows API Code PackのドキュメントとWebサイト上の情報については、こちらのページにまとめました。
Visual Studioに、Windows API Code Packをインストールする
C#のツールキット Windows API Code Packを使用するためには、NuGetから、パッケージをインストールする必要があります。