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起動ドライブをSATA接続のSSDに変更する

新規作成日 2021-12-22
最終更新日

起動ドライブに使用したHDDを2.5インチSSDに交換することにしたので、作業手順を記録しておきます。作業する際の参考にしてください。

M2.NVMe SSDではなく、あえて2.5インチSSDに変更する理由

HDDをSSDに交換すると起動が早くなり動作も快適になると言われています。

M.2 NVMe SSD

どうせ変更するなら、SATA接続のSSDよりも書き込みも読み込みも高速なM2.NVMe SSDに換装したくなります。

参考

M2.NVMe SSD方がアクセスが高速なことは、インターフェイスのデータ転送速度の制約から明らかですが、M2.NVMe SSDを起動ドライブとして認識しないマザーボードを使用している場合、起動BIOSを搭載したM2.NVMe -PCIxカードが登場していないので、ブートローダを起動し、OSをインストールしてあるM.2 SSDで起動するなどの手間掛ける必要があります。

SATA接続のSSD

そのため、マザーボードが対応していない場合、それに付随する手間トとラブルを避けるために、SATA接続のSSDを使用することは、良い選択肢です。

3.5インチマウンタを使用する

SATA接続の2.5インチサイズのSSDは、2.5インチサイズのHDDと同じ大きさです。デスクトップパソコンで使用する場合、ケースに、2.5インチHDDを設置する場所がなければ、2.5-3.5変換マウンタが必要になります。

マウンターとコネクターの干渉

2.5-3.5変換マウンタですが、どれでも同じだと思っていたのですが、もちろん真偽は不明ですが、IDE時代のデザインだと、切り欠きがコネクタの位置に合わずに干渉するものがあると、レビューに書かれていました。

そのレビューのついている商品は避けたのですが、私が、今回使用したマウンタは、HDDよりも少し幅が小さくねじが止めにくいことに気が付きました。たかがマウンタですが、その使用感には違いがあるようです。ただ、製品の交差域が広く設定されていていると、製造日によって、幅が微妙に異なる可能性もあるので、幅の問題は、ガチャのような運任せになっている可能性もあります。

  • 2.5インチHDD(WD)の幅、101.2 mm(実測)
  • 今回使用した2.5-3.5変換マウンタの幅、99.5 mm(実測)
マウンタに設置したSATA接続の2.5インチSSD

この数ミリの幅の違いで、作業性がかなり悪くなります。数台なら我慢できますが、職場等で大量に作業する場合は、注意した方が良いかと思います。厚紙を両面テープで貼り付けて幅を調整すると作業性が向上するかもしれません。

使用するSSD

KIOXIAのSSD

今回、キオクシアのSSDを使用しました。作業を行った2021年の年後半、半導体不足が恒常化していました。リマーク品(中古品や検査で弾かれた製品のマーキングを書き換えて正常品として販売する詐欺的な商品。商社でも騙されることがあるという。)のチップの混入を避けるために、SSDチップ製造メーカーの製品が安全性が高いと判断しました。

Amazonで購入する場合、プライムデーに安くなることが多いので、急ぎでなければプライムデーに購入すると良いかもしれません。

SSDを接続する

2.5インチサイズのSSDの接続方法は、HDDと同じです。接続するSATAコネクタもSATA電源コネクタの規格も3.5インチHDDと同じです。SATAケールと電源ケーブルを接続します。

SSDを認識させる

HDDと同様に、ディスクの管理から、SSDを認識させます。

ディスクの管理で接続したSSDが見つからない場合、物理的な接続を確認し、BIOS画面で、認識しているかを確認してください。BIOSで認識されていれば、再起動すればおそらく認識されるかと思います。認識させることができなければ、不良の可能性があるので、サポートを利用してください。

認識させるには、HDDと同じで、ディスクの追加作業が必要です。USB接続のドライブの用に自動で追加されるわけではありません。OSのバージョンによっては、接続を認識して「ディスクの管理」が立ち上がる場合があります。

スタートボタンを右クリックして、ディスクの管理を選択します。

、「GTP(GUIDパーティション テーブル)」を選択して、「OK」をクリック

「ディスクの初期化」ウインドウが表示されるので、「GTP(GUIDパーティション テーブル)」を選択して、「OK」をクリックします。

ファイルを格納する場合は、続けて、パーティションを設定して、フォーマットする必要があります

ファイルを格納する場合は、続けて、パーティションを設定して、フォーマットする必要がありますが、OSをインストールする際には、インストールする際に自動でフォーマットされるのでフォーマットは必要ありません。

パーティーションやフォーマットするには、操作したいディスクを選択し、右クリックするとメニューが現れます。

システムをSSDにクローンする

今回は、既存のシステムのクローンをSSDに作成し、元のシステムが入ったHDDを外して、SSDに移行します。

クローンを作成するには、何らかのクローンツールが必要です。

キオクシアのSSDには、ディスククローンツールは、付属していませんでした。ダンロード提供されているのかも確認していません。

私は、バックアップツールのAcronisを使用しているので、そのクローンツールを使用しました。

WDやSeagateのHDDを使っていれば、無料で、Acronisの機能制限版が利用できるので、そちらを利用することができると思います。

その他にもシステムディスクのクローンを作成できるツールは、存在すると思われます。

※ 2021年の年末の段階では、Acronis True Imageは、サブスクリプション版しか提供されていません。これは、Windows11に対応したバージョンが登場し、それ以前のバージョンでは、Windows11では、一部の機能が利用できないことが予想されます。新たに購入する場合は、2022版が登場するのを待ったほうが良い可能性があります。

Acronis True Imageを使用してシステムディスクのクローンを作成する

Acronis True Imageを起動します。

ツールから、ディスクのクローンを選択します。

ツールから、ディスクのクローンを選択します。(Acronis True Imageのバージョンによって、メニューレイアウトは変化します。画像は、2019版です)

クローン作成には、自動モードと手動モードが存在します。

  • 自動(推奨)
  • 手動
自動モードで、ディスクのクローンを作成するために、自動を選択し、OKをクリックします。

自動モードで、ディスクのクローンを作成するために、自動を選択し、OKをクリックします。

ソースハードディスク(クローン元)を選択します。

ソースハードディスク(クローン元)を選択します。ここでは、現在の起動ドライブを選択します。ドライブレター(ドライブ文字:ドライブを表すアルファベット)は、選択すると下部に表示されます。※ドライブ番号は、何故かディスクの管理と異なります。

ドライブを選択して、「次に」をクリックすると、しばらく待たされます。

ドライブを選択して、「次に」をクリックすると、しばらく待たされます。

クローンを作成するドライブを選択します。

クローンを作成するドライブを選択します。クローンしたくないファイルやフォルダが存在する場合は、左下の「除外する内容」をクリックします。

ドライブを選択して、「次に」をクリックすると、しばらく待たされます。

ドライブを選択して、「次に」をクリックすると、しばらく待たされます。

設定内容が表示されます。「実行」をクリックするとクローンの作成作業が始まります。

設定内容が表示されます。「実行」をクリックするとクローンの作成作業が始まります。

パーティションCがロックされます。

パーティションCがロックされます。

ディスクのクローンが始まります。

ディスクのクローンが始まります。

完了しました。ディスクの使用容量やコンピューターやストレージの性能によると思いますが、クローンコピーの作業時間は、2時間ほどでした。

完了しました。ディスクの使用容量やコンピューターやストレージの性能によると思いますが、クローンコピーの作業時間は、2時間ほどでした。

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