Home > コンピュータ > コンピュータ操作 > システム > パソコンが起動しない

あっ!パソコンが起動しない!!どこを確認すればいいの?

最終更新日

パソコンは、使っていれば壊れます。当然ながら、パソコンを使っていた作業がまったくできなくなります。複数台パソコンを保有していれば、全く作業できない状態は避けることができますが、復旧するなり、買い換えるなりの行動が必要になります。

状況を確認し、原因を絞り込む

正常に動作していたパソコンが、突然、起動しなくなった時を想定して、起動しなくなった問題を想定し、実際の故障を探します。

ディスプレイに「信号なし(No signal)」と表示される

「信号なし(No signal)」の表示

ディスプレイに「信号なし(No signal)」と表示される。

ディスプレイに「信号なし(No signal)」と表示されるのは、パソコンからの出力無く、ディスプレイが、あなたに伝える警告表示です。そのため、ディスプレイのメーカーによって表示のデザインが異なります。 ディスプレイ側に、画像信号が届いていないことを示しています。

パソコンが正常に起動出てきていないことから、映像信号がパソコンから出力されていない状態です。

ディスプレイに「信号なし(No signal)」と表示される現象は、以下の状態になっている可能性が高いです。

追加の費用や手間が少ないところから確認していくことが大切です。

パソコンに電気が届いていない

冷却ファンも動いておらず、LEDも点灯していない場合、パソコンに、電気が届いていない場合があります。

具体的には、電源ケーブルが抜けていないか確認します。

  • 同じテーブルタップから電源をとっている電気機器が動作していることを確認する。

    テーブルタップの断線の可能性

  • 一度外して、刺し直す。

    ケーブルが、きちんとハマっていない可能性。

  • 違うコンセントに刺す。

    壁のコンセントが壊れれている可能性

  • パソコンケースの電源スイッチの接触不良の可能性

    起動スイッチの交換

  • 電源ユニットの故障

    電源ユニットの交換

判断の手がかり

多くの場合、電源ユニットの故障です。電源ユニットを交換すれば直ります。特に、パソコンを使っている状態で、「ぷち」っと電源が切れて、そこから起動しない場合は、電源ユニットの故障の場合が多いです。

冬、部屋が温まる前にはパソコンが起動しない場合は、多くの場合、電源ユニットの劣化です。電源ユニットを交換すれば直ります。

しばらく使っていないパソコンを久々に使おうとしたら起動しない。(電源ユニットの故障、あるいは、CMOS電池の電池切れの可能性が高いです。)

参考 私の電源ユニットのお勧め

使用しているパソコンの構成、使用目的などによって、人それぞれ、定番の電源ユニットが存在します。

自分の使い方と相性の良い、電源ユニットを見つけると、電源ユニットの選択で悩まなくなります。プラグイン型は、HDDなどのストレージをたくさん使う人は、一方のグラフィックボード用の補助電源ケーブルを除いて、すべてのプラグインにケーブルを接続する事になるためメリットはないため避けたほうが良いと思います。ストレージを少ししか接続しない場合は、ケーブルが少なくすることができるのでレイアウトがスッキリします。

ディスプレイに映像信号が届いていない

  • ケーブルが繋がっていない

    パソコンとディスプレイのケーブルの対応を確認してください

  • コネクタの接触不良

    一度外して、はめ直してください。

  • ディスプレイの入力切替が間違っている

    ディスプレイの入力切替を変更してみてください。

  • 適切なパソコンのデスプレイコネクタに接続されていない

パソコンが起動していない

冷却ファンが動作している、あるいは、LEDが点灯している場合、冷却ファンやLEDを点灯する電力は供給されているが、起動しない場合があります。

  • 電源ユニットの故障

    電源ファンが、回っていることは、電源ユニットが壊れていると判断するには、条件が不足しています。12Vが正常に供給され、5Vが供給されていない状態では、冷却ファンは、問題なく回転します。

  • BIOSチェックのエラーで停止

    HDDやSSDで壊れているディバイスが接続されており、BIOSのチェックで停止している場合がある。この場合、問題のあるディバイスを外せば起動できる

  • CMOS電池の電池切れ

    マザーボードによっては、CMOS電池が切れていると起動しないマザーボードがある

  • USBストレージが起動ドライブとして認識され起動できない状態

    USBメモリなどが接続されていると起動しない場合がある。

  • CMOSリセットのジャンパピンが、リセット側になっている

    中古品を購入したり、他人がいじったマザーボードの場合に、まれに遭遇するらしい怪現象。ジャンパピンがリセット側にあると起動しないので、開放側に移動させます。

  • パソコン内部で、電源コネクタが外れている

    必要なものについては、接続してください。自作パソコンを初めて組み立てた場合、マザーボード補助電源やグラフィックボードの補助電源を接続することを忘れている時がある。また、きちんとハマっていないこともあるので、一度外してはめ直して見る

  • 使用するマザーボードのBIOSのバージョンが、CPU、あるいは、グラフィックチップに対応していない

    CMOSチップの上にバージョンを示すシールが貼られていることが多いです。対応するCPU、あるいは、グラフィックチップを入手して、BIOSをアップデートするか、EPROMライタを使って書き込むか、サポートを利用します。(グラフィックチップで起動に支障の出るのは、UEFI_BIOSが導入されたばかりの頃に問題になった現象で、今では、ほとんど対応されていて問題は起きないと思われる)

パソコン(BIOS)が起動しているかの確認

起動時のブサー音がしたら、BIOSまでは起動しています。マザーボードによっては、起動時のブザー音を消す設定ができたり、鳴らないものもあります。

キーボードのNumLockキーを押して、キーボード上にあるNumLockを示すLEDが、点灯したり、消灯したりする場合、起動しています。

参考

電源が正常に動作するかを判断するためのテスターも販売されています。

しかし、このバージョンでは、12V、5V、3.3Vごとに複数の出力をまとめて確認しているので、同じ電圧の出力のどれか1つが出力されていない場合の判断には利用できません。そして、無負荷での電圧を確認しているため、負荷がかかると電源が切れる故障の判断には利用できません.

ディスプレイが黒いまま変わらない、あるいは、点滅するカーソルが表示されたままパソコンが起動しない

BIOSが起動しているかを確認します。

BIOSが、起動していない場合、接続しているHDDやSSDに壊れているものが含まれている可能性があります。

BIOSが起動している場合、HDD、あるいは、SSDにインストールされているOSの起動システムが壊れています。

起動の修復

Windowsの修復は、内部バージョンによって、大幅に変化しています。セーフモードで起動する方法を探してください。

3回起動に失敗っすると、自動で修復に入ります。しかし、黒い画面が表示されている場合、自動修復が機能しない場合があるので、別の方法で、起動できるようにする必要があります。

バックアップソフトで、クリーンインストールしアプリケーションをインストールし、設定し終わったときの状態を記録しておき、起動しなくなったときに、そのバックアップデータを元に復元する方法が便利です。

色々試して、だめだった場合、同じバージョン(通常は自動更新されているので最新)のWindowsのインストールディスクを作成し、上書きインストールする方法もあります。

Windowのシステムディスクが壊れた時の対応 (Windos10)

Windows10がインストールされたパソコンが起動しない時は、BIOSまで正常に起動することを確認したら、 システム修復ディスクで修復できるか確認します。

BIOS画面までは到達するが、Windowsが起動しない

BIOS画面まで到達するが、システムが起動しない場合は、HDDやSSDなど、システムがインストールされているディバイスの問題である事が多いです。

システムの不具合です。セーフモードで起動するか確認して見みます。 セーフモードで起動できれば、そのまま再起動すれば正常起動することが多いです。起動できなければ、システムの再インストール、修復インストール、リカバリーなどを行います。

BIOSのドライブ認識の途中でエラーで停止している例
BIOS画面で動作が停止しています。

「BIOSのHDD認証を途中でエラーで停止している」例です。 BIOS画面は、マザーボードのメーカーや製品ごとに異なります。

テキスト部分を拡大します。BIOSの操作メニューが表示されています。

テキスト部分を拡大します。Delキー、あるいは、F2キーを押してBIOSの設定に移行します。

SATAインターフェイスの認識の途中で停止しています。

SATAインターフェイスの認識の途中で停止しています。この画面では、一番最初のHDDと2番目の光学ドライブは認識され、 3番目に接続されたディバイス認証が失敗して、処理が停止していることが分かります。

この状況では、3番目に接続されたディバイス(あるいは、ディバイスの電源コネクタ)を外せば、起動できます。 HDDのインターフェイスボードが壊れたか、電源の不調で必要な電力が提供されていない場合に発生します。

このBIOS画面からは移動できないので、電源を切断して終了します。

点滅するカーソルが表示されたままパソコンが起動しない例
点滅するカーソルが表示されたままパソコンが起動しない

ディスプレイにいつもと違うメッセージが表示される

  • 「System Not Found.」など、システムの所在を確認するメッセージが表示される

    システムがインストルされているHDDやSSDが壊れた(システムの入っているディバイスを認識できない。ディバイスが壊れている場合は、交換して、システムをインストールする必要があります。システムが壊れた場合は、システムを修復してください)。

    HDDやSSDを追加で、起動順序が変化し、システムの入ったディバイスの起動順序が下がった。この場合、SATAケーブルを差し替えてシステムの入っているディバイスをSATAインターフェイスの数字の一番少ないものに接続するか、BIOSのBootの項目で、起動ドライブの順序を前に移動します。

  • スキャンディスクの実行ログが表示されている

    スキャンディスクの実行が終了するまで放置します。数時間かかることがあります。

  • BIOS画面が立ち上がる

    CMOS電池の消耗で、CMOSデータが消失した可能性が高い。CMOS電池(CR2032)を交換する。

「System Not Found.」など、システムの所在を確認するメッセージが表示される例
システムが見つからないと指摘される

これは、BIOSからのメッセージです。ご使用のマザーボードによって、メッセージが異なります。

HDDやSSDの交換や追加を行ったら起動しなくなった

(SATAケーブルの起動順序の問題の可能性が高い。オンボードのSATAコネクタ付近に、数字がついているので、小さい数字のものを起動ドライブに使用する、あるいは、BIOSで、起動順序を指定する)

新たに、組み立てた自作パソコンが起動しない。

電源コネクタの接続もれ、あるいは、コネクタの接触不良

多くの場合、必要な電源コネクタに電源を接続していないか、電源コネクターの接触不良が原因です。マザーボードの補助電源、グラフィックボードの補助電源は接続を忘れやすいので注意しましょう。

接触不良を疑い、一度外して、接続し直すのも有効です。

CMOS電池の電圧

CMOS電池の電圧が下がっていると、起動しないマザーボードが存在します。CMOS電池の電圧を確認し、電圧が低ければ、電池を交換します。使わずに放置していたマザーボードを使用する場合は、CMOS電池の電圧も確認しましょう。

マザーボードのBIOSの対応

BIOSのバージョンが使用するマザーボードのBIOSのバージョンが、CPU、あるいは、グラフィックチップに対応していない

CMOSチップの上にバージョンを示すシールが貼られていることが多いです。対応しているかをマザーボードのサポートページで確認します。対応するCPU、あるいは、グラフィックチップを入手して、BIOSをアップデートするか、EPROMライタを使って書き込むか、サポートを利用します。(グラフィックチップで起動に支障の出るのは、UEFI_BIOSが導入されたばかりの頃に問題になった現象(「セキュアブート」により、PC停止機能が働きPCが起動しない問題。2014年頃)で、今では、問題は起きないと思われる)

電源不足の問題

パーツを増やしていくと、パソコンが起動しない、動作が不安定になる場合があります。この現象は、電源ユニットの電源容量が不足している、あるいは、電源ユニットのとの相性問題です

電源ユニットを別のものに交換するか、正常に動作する範囲に、パーツの数を減らすという選択肢があります。

起動しない場合の一般的な確認手順

ノートパソコンの場合

  1. USBメモリを接続している場合は、外して起動できるか確認してください。
  2. バッテリーを外して、放電させます。
  3. ACアダプターの出力電圧を測定し、ACアダプターが、正常に動作しているか、断線していなかを確認します。
  4. CMOS電池(コイン電池、多くは、CR2032)に簡単にアクセスできる場合、外します。そして、電池ケースの+と-の端子をショートさせます。電圧を確認し、電圧が、低い場合(3.0V以上が正常)は交換し、起動するか確認します。
  5. USBメモリなどを接続している装置を外し、起動するか確認します。
  6. ノートパソコンの場合、ここまで行って起動しない場合、マザーボードの故障を疑います。

自作パソコンの場合

  1. USBメモリを接続している場合は、外して起動できるか確認してください。
  2. マザーボードのCMOS電池(コイン電池、多くは、CR2032)を外します。そして、電池ケースの+と-の端子をショートさせます。電池は、電圧を確認し、低い場合(3.0V以上が正常)は交換し、起動するか確認します。
  3. 電池を外した状態で、CMOSリセットジャンパを使って、リセットし、ジャンパを元の位置に戻します。(ジャンクで購入したマザーボードの場合、リセット位置にジャンパが配置されている場合があります。その場合、起動しません。)
  4. 起動するか確認します。起動すれば、解決です。
  5. HDD、SSDのSATAケーブル、あるいは、電源ケーブルを外し、起動します。(ショートして故障しているHDDやSSDが存在する場合、接続していると、BIOSチェックで起動動作が停止していることがあります。)
  6. 起動するか確認します。起動した場合、「システムが見つからない」ことを示すメッセージが表示されます。この場合、HDDやSSDのどれかが、基盤内のショートで故障しています。1つずつ接続し、問題のあるストレージを特定し、それを外せば、解決です。
  7. 正常に動作する電源ユニットを接続し、起動するか確認します。(※部品の耐久性の問題から、電源ユニットの故障の可能性が一番高いです。)
  8. 拡張カードやUSBケーブルをすべて外し、起動するか確認します。起動すれば、どれが接続されているときに起動しないか特定します。
  9. メモリモジュールを外して起動します。正常に起動する場合、ブザーの断続音がなります。1つずつ追加し、問題のあるメモリモジュールを特定し、それを外して、起動するか確認します。
注意

CMOS電池の電圧が低いと、起動せず、BIOS設定画面にも到達しないマザーボードが存在します。

このエントリーをはてなブックマークに追加