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パソコンで、マイクを使って音声を入力する

新規作成日 2020-11-02
最終更新日

パソコンにマイクを接続して、音声を入力する用途は、コロナウイルスに関連した外出自粛やリモートワークの増加をきっかけに、急増しています。

マイクでパソコンに音声入力を行う用途
  • IP電話
  • 音声チャット
  • 投稿動画編集時のナレーションの追加

つい最近まで、パソコンにマイクを使って音声を入力する用途は、ほぼ存在しなかったため、パソコンに詳しくても、オーディオや音楽レコーディングに関する情報に詳しい人は、少数派です。

PCにPC用マイクを直接接続したときの問題点

現在、ほとんどのパソコンのマイク入力端子(ピンク色の端子)に、PC用マイクを接続しても、入力信号が小さすぎて、パソコン側で増幅するとパソコン内のノイズと一緒に増幅されてしまいます。

結果として、使用するマイクの価格に関わらず、ノイズの多い、こもった音しか得ることができません。ノイズが多いこもった音声では、あなたが、作成したコンテンツが聞きにくく、視聴する側の集中力が低下し、結果としてあなたの作成したコンテンツの説得力が低下します。

PCにマイクを接続する方法

マイクを、直接、PCのマイク端子に接続すると、まず間違いなく、入力信号が小さすぎて、あなたが満足する音声が得られません。

USBで接続するマイクで、音量が調整できるものを使用するか、マイクを直接PCに接続するのではなく、マイク・アンプなどのマイク入力信号を増幅できる装置に接続し、マイクの入力信号を増幅し、Line-in端子(青色の35Φコネクタ)に接続する方法が安全です。

現実的には、1万円前後の費用を考えておく必要があります。

マイクアンプ

マイクアンプは、マイクの入力信号をアンプに接続するために適した出力レベルまで、増幅するためにプリアンプのことです。

マイクアンプを使用することで、マイクの入力信号を適切ゲインまで増幅して、ライン入力に接続します。加えて、マイクの種類によって必要になるプラグインパワー電源やファンタム電源(+48V)の供給に対しての対応が用意されています。

基本的に、マイクは、マイクアンプを使用して、適切な信号の大きさに増幅して、入力する装置に接続する必要があります。

具体的な選択肢

  • マイクアンプ
    • プラグインパワーマイク(ICレコーダーやPC用マイク)に対応したマイクアンプ
    • ファンタム電源に対応したマイクアンプ
  • USB音源

    USB音源の中には、マイクからの入力の信号の大きさ(ゲイン)を調整して入力できるものがあります。一般に、PCに内蔵された音源よりも音質がよく、ノイズが少なくなります。

  • ミキサー

    複数の入力信号のそれぞれの音声を別々に音量調整し、合わせて出力する装置。PC向けのUSB接続可能なミキサーには、音源が内蔵されている

    • プラグインパワーマイク(ICレコーダーやPC用マイク)に対応したミキサー
    • ファンタム電源に対応したミキサー
  • マルチトラックレコーダー

    音楽コンテンツの作成の際、それぞれのパートを別々に録音する装置。録音機能とミキサー機能を持っている

  • オーディオアンプで、マイク入力が搭載されているもの
  • マイク・アンプ・キットなど、パーツから自作する

    マイク・アンプ・キットなど、パーツから自作する

試行錯誤したくないときの選択肢

マイクやアンプは、オーディオや音楽機材、放送機材に分類されます。そのため、PC関連機器のカテゴリで探すとほとんど選択肢がありません。しかし、オーディオや音楽機材、放送機材のカテゴリで探すと、上の価格帯になります。それに伴い、オーディオや音楽機材を必要とする人は、電子工作スキルを磨き、マイクやアンプの自作や改造を行う人が一定数存在します。

PCにマイクを接続して、音声データを作成したい状況にあるとき、ほとんどの場合、適切な音声入力機材の選定や音質の向上に対する試行錯誤は求めていない上、そのための時間が存在しません。

状況に応じた最適な選択肢は以下のようになります。

マイクを既に持っている場合

  • アンプを用意する

マイクを直接PCに接続して、音量が小さい。PCで小さな音量を増幅するとノイズが増え、音がこもるという問題に悩まされていると思います。

この場合は、マイクアンプを追加して、マイクから得られた音声信号をマイクアンプやミキサーで信号を増幅し、PCのLine-in端(青色)に接続します。

現在持っているマイクがプラグインパワーマイクであれば、対応してるマイクアンプは少ないので注意してください。

IP電話、音声チャット、動画コンテンツにナレーションを挿入するだけであれば、マイクアンプを使用するのが適切です。ラジオ放送のような複数人の対談や楽器演奏などの音楽コンテンツの作成用途が想定されるのであれば、ミキサーやマルチトラックレコーダーを選択することが適切です。

マイクアンプは、6000円前後から、ミキサーは、15000円前後からになります。マルチトラックレコーダーは、25000円前後からになります。

プラグイン・マイクとマイクアンプを使用して、パソコンに音声を入力する

プラグインパワーマイクとマイクアンプを使用して、パソコンに音声を入力する環境を構築する例の紹介

マイクを持っていない場合

  • マイクの出力を調整できるボリュームを持っているUSBマイクを入する購入する

    マイクに、アンプと音源(ADコンバーター)を内蔵させて、USBでパソコンに接続する製品です。

    製品によっては、音がこもる、音量が小さいという問題を持っているものもあります。マイクの出力を調整できるボリュームを持っている製品を購入するのが、堅実な選択になります。

  • マイクとマイクアンプを購入する

    さまざまな種類のマイクを使用できるという利点があります。

    マイクは、3000円から15000円ぐらい。IP電話、音声チャット、動画コンテンツにナレーションを挿入する用途であれば、ICレコーダーでも使用することを想定していないのあれば、ダイナミックマイクを選択すればよいかと思います。ダイナミックマイクであれば、マイクアンプがプラグインパワー電源に対応している必要はありません。

    マイクアンプは、6000円前後から、ミキサーは、15000円前後から、マルチトラックレコーダーは、25000円前後からになります。

PCのオンボード音源のマイク端子は何のために存在しているのか?

マイクを直接接続すると音量が小さくて使えないマイク端子は、一体何のために存在しているかという疑問が浮かぶと思います。

その理由を類推させる情報がインターネット上にいくつか存在します。

参考

PCメーカーやマザーボードメーカーが、オンボード音源の周辺回路を検討するとは考えにくいため、音源チップメーカーのリファレンス回路がそのまま利用されているものと類推できます。つまり、メーカーは異なっても、同じ音源チップを使用しているPCでは、同じ特性を持っているものと思われます。

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