パソコンに、接続しているHDDが、「エクスプローラーから消えた」、「エクスプローラーでファイルを開くことができない」場合、リカバリー(復元)ソフトやパーティション管理ツールを使ってデータの回収を行います。
勤め先の会社のパソコンのHDDの不調の場合には、自分で行わず、リカバリー業者を利用したほうがよいということを覚えておいてください。作業した結果、データを復旧できなかった場合、作業した人にデータが無くなった犯人にされかねないからです。当事者でなければ近づかないことです。
HDDが認識しない場合の対応方法
不具合のあるHDDを接続すると、パソコンが起動しなかったり、パソコンは正常に起動するもののディスクの管理でHDDが見つからない場合があります。復旧作業するパソコンが、HDDを見つけることができないと、リカバリー(復元)ソフトやパーティション管理ツールを使うことはできません。
この時点で、リカバリー(復元)サービスを利用すると判断するのも良いと思います。
不具合のあるHDDの認識は、HDDインターフェイスによって差があります。つまり、パソコンのマザーボードの違いや、インターフェイスカード、hdd usbアダプターやHDDケースなどによって異なります。
不具合のあるHDDを認識しやすい、パソコンやインターフェイスを使うと、他のパソコンで認識できなくても認識できる可能性があります。
SATA接続した不具合のあるHDDを接続すると、パソコンが起動しない場合、パソコン起動時のBIOSチェック後、HDDを接続すると認識する場合があります。これは、パソコンの起動時のBIOSチェックでエラーが発生して、その後の操作が停止しているためです。
また、パソコンの電源供給が、電源ユニットの劣化などで低下している場合、HDDを認識しなくなります。他の内蔵HDDドライブや光学ディスクドライブの電源を外した状態で認識するかどうか確かめてください。
パーティション構造やディレクトリ構造の破損
「エクスプローラーからドライブが消えた」、「エクスプローラーでファイルを開くことができない」場合、HDD内のパーティション構造やディレクトリ構造の破損で読み込めなくなっている場合があります。この場合、リカバリー(復元)ソフトやパーティション管理ツールで復元できる場合があります。
「エクスプローラーでファイルを開くことができない」場合、スキャンディスクで修復できるときがあります。
エクスプローラーで、ドライブは認識されるが、一部のフォルダしか表示されない、表示されたフォルダやファイルをダブルクリックしても開くことができない場合、スキャンディスクが自動実行され、修復されるときがあります。
つまり、ドライブが、エクスプローラーで表示されている場合、チェックディスクを実行すると、開けなかったファイルやフォルダを開くことができることがあります。もちろん、すべてのファイルが復活するとは限りません。
- ディレクトリの破損:「フォルダの中のファイルがなくなっている!!」ときの対応
パソコンが、異常終了した後、立ち上げるとHDDが認識しない。なんどか立ち上げなおすとHDDは、認識したが、ディレクトリ内のファイルが消失していた。その後の対処方法を紹介します。
リカバリー(復元)ソフト
リカバリー(復元)ソフトは、HDDないのセクタをスキャンしてファイルを探し、読み出すアプリケーションです。スキャンに時間がかかる(場合によっては数日)ことに注意が必要なこと、読み出したデータを保存するためには、読み出すデータより空き容量を多く持つHDDが、復元するHDDとは別に必要になります。
パーティション管理ツール
パーティション管理ツールは、パーティション構造やディレクトリ構造を、ディスクの内容から修復する機能を持っています。(無料版では、使えないことがあります)パーティションを開放してしまったり、ディスクをフォーマットしてしまったときに、短い作業時間でもとに戻すことができます。読み込めなくなったHDDもパーティション構造やディレクトリ構造の破損によってファイルが読み出せなくなっている場合には、効果があります。
無料版は、ほとんどの場合、パーティション構造やディレクトリ構造を、ディスクの内容から修復する機能をを持っていません。しかし、システムをインストールしたHDDやSSDを交換する際に活用すると便利です。
リカバリー(復元)ソフトやパーティション管理ツールで復元できないとき
HDDのディスクヘッドの破損、ディスクの割れ、制御基板の故障については、リカバリー(復元)ソフトやパーティション管理ツールでは、対処できません。電子・機械的な知識と技能がなければ、対処できません。
リカバリー(復元)ソフトやパーティション管理ツールで復元できないことが確認できた時点で、復元を諦めるか、リカバリー(復元)サービスを利用するか判断する必要があります。