Home > コンピュータ > 機械翻訳 > 翻訳ブレイン > 翻訳ブレイン3をWindows10で使用する

翻訳ブレイン3をWindows10で使用する

新規作成日 2021-11-05
最終更新日

翻訳ブレイン3は、クロスランゲージで開発され、ジャストシステムから販売されていました。

Windows10の途中から、20H2では確実に、翻訳ブレイン3の挙動はおかしくなっています。推測ですが、まず間違いなく、Windwos10のセキュリティーの追加の制約で正常に動作しなくなっています。

翻訳ブレイン3は、既に、サポートが終了されており、後継製品は販売されていません。

翻訳ブレイン3の開発元のクロスランゲージ社から、販売されている製品で、翻訳メモリが使用できる製品は、最上位製品のPC-Transer 翻訳スタジオになります。

設定ファイルが保存されない状態を確認する

翻訳ブレイン3が、Windows10で、うまく動作しない原因は、翻訳ブレイン3が、使用する設定ファイルが、Windows10のセキュリティ機能で、書き込みが失敗することが原因です。

アップデートでこの問題が解決されれば良いですが、のぞみ薄です。現象を確認してみたいと思います。

翻訳ブレイン3の環境ファイルは、Cドライブにインストールしている場合、以下のフォルダに格納されているようです。フォルダが存在しない場合は、翻訳ブレイン3を起動すると生成されます。

環境ファイルが格納されるフォルダの位置

C:\Users\[アカウント名]\AppData\Local\Temp\CrossLanguage

CrossLanguageのアクセス制限を解除することで、パソコンを再起動するするまでは、正常に利用できるようです。

エクスプローラーで、CrossLanguageフォルダを右クリックし、プロパティを選択します。

セキュリティのタブから、編集を選択します。

セキュリティのタブから、編集を選択します。

追加を選択します。

追加を選択します。

詳細設定を選択します。

詳細設定を選択します。

検索を選択します。

検索を選択します。

検索結果のワクから、Everyoneを探してダブルクリックします。

検索結果のワクから、Everyoneを探してダブルクリックします。

OKをクリックします。

OKをクリックします。

Everyoneを選択し、フルコントロールをクリックします。

Everyoneを選択し、フルコントロールをクリックします。

これで、正常に動作すると思います。

しかし、パソコンを再起動したり、一度電源を落として、再起動すると再度設定する必要があります。 Windows10の20H2では、CドライブのTempフォルダー内に保存される設定情報は、アプリケーションの終了されるとすぐに削除されます。これが、設定が保存されていない原因のようです。

結論として、この方法で使い続けることは難しいです。

翻訳ブレイン3をCドライブ以外にインストールする

翻訳ブレイン3が、正常に動作しないのは、Windows10のセキュリティ機能により、Cドライブ(システムがインストールされているドライブ)へのファイルの読み書きが制限されていることに由来します。

アプリケーションによっては、Cドライブ以外にインストールすることで、正常に動作する場合があるので、Cドライブ以外に、翻訳ブレイン3をインストールしたときの挙動を確認して見ました。

変化なさそうでしたが、再度、アンインストールする事なく、このまま使用することにしました。

翻訳ブレイン3のユーザー単語辞書を指定の場所にする

翻訳ブレイン3のデフォルトでは、Cドライブの特定の位置にユーザー辞書が保存されます。

ユーザー辞書が保存される場所

C:\Users\[アカウント名]\AppData\Local\Temp\CrossLanguage\Brain\ej\

しかし、Tempフォルダーにインストールしていることから、WindowsのアップデートやOSの再インストールなど、消失する機会が増えます。さらに、パソコンが起動しなくなった際、HDDを別のパソコンに接続し、データを回収しようとするとき、アクセス制限により、読み出すことがかなり困難になります。

設定ファイルや自分で作成したデータなどは、まとめて管理できるように、OSのセキュリティー制限よる、ファイルの変更の無効化を回避することができるように、Cドライブ以外の別の場所に保存することにしました。

配置したい場所に新たな辞書を設定する

翻訳ブレイン3では、ユーザーが新たな単語辞書を設定することができます。

翻訳から、翻訳設定を選択します。

翻訳から、翻訳設定を選択します。

翻訳設定ウィンドウが現れます。辞書タブから、右側にある新規を選択します。

翻訳設定ウィンドウが現れます。辞書タブから、右側にある新規を選択します。

辞書の新規作成ウィンドウが表示されるので、辞書名とファイル名を指定します。

辞書の新規作成ウィンドウが表示されるので、辞書名とファイル名を指定します。

辞書名は、辞書を区別する名称なので、どんな辞書か把握しやすい名前を指定することをお勧めします。ファイル名は、ファイルを保存する場所を含めたフルパスで指定します。参照ボタンは、Windows10の20H2では、機能しなかったので、エクスプローラーなどを使って生成する方法がおすすめです。

選択し、追加をクリックし、使用中の辞書に移動します。

利用できる辞書に、追加した辞書が追加されています。選択し、追加をクリックし、使用中の辞書に移動します。下部にある学習辞書は、スタイル情報や同じスペルの[訳]が表示される順序を記録するファイルです。このファイルも、デフォルトでは、Cドライブに保存されているので、別の場所をしていすることをお勧めします。(後で、取り上げますが、学習辞書は、英日翻訳では、アプリケーションをインストールした場所のejフォルダを指定するのが正解です)

使用中の辞書に移動したあと、書き込み辞書に指定する場合は、「書込辞書」ボタンをクリック(書込状態になるとボタンは「読込辞書」表示になります)し、色を指定します。

使用中の辞書に移動したあと、書き込み辞書に指定する場合は、「書込辞書」ボタンをクリック(書込状態になるとボタンは「読込辞書」表示になります)し、色を指定します。色は、翻訳ペインの単語の色です。

設定を完了し、翻訳ブレイン3を終了し、再度起動すると、設定の内容が保存されていないことがわかります。

設定を完了し、翻訳ブレイン3を終了し、再度起動すると、設定の内容が保存されていないことがわかります。翻訳ファイルにもスタイル情報が保存されていおり、翻訳ファイルを開くと、使用していた翻訳ファイルが存在しないことが指摘され、翻訳設定ウィンドウが開きます。

辞書は、登録されているようなので、保存されていないのは、スタイル情報のようです。

Windows10の20H2では、CドライブのTempフォルダー内に保存される設定情報は、アプリケーションの終了されるとすぐに削除されます。これが、設定が保存されていない原因のようです。

CドライブのTempフォルダー内に保存されるスタイル設定(ini拡張子のファイルです)を、翻訳ブレインのインストールフォルダーに移動します。

「C_WPFスタイル」は、私のカスタムスタイルです。

CドライブのTempフォルダー内に保存されるスタイル設定が格納されているフォルダ

C:\Users\keko\AppData\Local\Temp\CrossLanguage\Brain\ej\style

翻訳ブレインのインストールフォルダーのスタイルファイルが設定されているフォルダ(FドライブのCrossLanguageフォルダにインストールした)

F:\CrossLanguage\BrainV3\ej\style

更に、styleフォルダーを除く、学習辞書「学習.dir」「学習.key」「学習.ldc」を含むejフォルダの中身を

更に、styleフォルダーを除く、学習辞書「学習.dir」「学習.key」「学習.ldc」を含むejフォルダの中身を

C:\Users\keko\AppData\Local\Temp\CrossLanguage\Brain\ej

から

F:\CrossLanguage\BrainV3\ej

にコピーしました。

重要
日英翻訳を使用する場合は、jeフォルダに関しても同様の操作を行う必要があります。

翻訳ブレイン3のユーザー翻訳メモリ辞書を指定の場所にする

翻訳ブレイン3のデフォルトでは、Cドライブの特定の位置にユーザー翻訳メモリ辞書が保存されます。

ユーザー辞書が保存される場所
C:\Users\[アカウント名]\AppData\Local\Temp\CrossLanguage\Brain\dic

しかし、Tempフォルダーにインストールしていることから、WindowsのアップデートやOSの再インストールなど、消失する機会が増えます。さらに、パソコンが起動しなくなった際、HDDを別のパソコンに接続し、データを回収しようとするとき、アクセス制限により、読み出すことがかなり困難になります。

設定ファイルや自分で作成したデータなどは、まとめて管理できるように、Cドライブ以外の別の場所に保存したいと考えることがあると思います。

配置したい場所に新たな辞書を設定する

翻訳メモリから、設定を選択します。

翻訳メモリから、設定を選択します。

追加を選択します。

追加を選択します。

配置したい場所に、わかりやすい名前で追加します。ファイルが存在すれば、そのファイルが、存在しなければ、新たに辞書ファイルが作成されます。

ファイルを選択し、「登録用」ボタンを押すと、ユーザーが登録できる学習辞書になり、「(書き込み)」表示がされます。

このエントリーをはてなブックマークに追加