インクジェットプリンターは、低価格で入手でき、軽量、小型、印刷がきれいなど多くの優れた特徴がありますが、 その良いところをすべて台無しにしてしまうのが、印刷ヘッドの詰まりです。
印刷ヘッドの詰まると、ヘッドクリーニングと呼ばれる機能で、大量にインクを吹き出すことで、詰まりを吹き飛ばします。その際に、高価なインクを大量に消費します。 それでも、つまりが、取れなければ、メーカー修理を利用するか、買い替える必要があります。
実は、修理や買い替えを実行する前に、より低価格な選択肢が残っています。それが、クリーニング液です。 強力な溶媒で、固まってしまったインクの成分を溶かしてしまう薬剤です。ユーザーレビューによると、すべての場合が修復できるとは限らないようですが、 試して見る価値はありそうです。
なぜ、印刷ヘッドが詰まるのか
印刷ヘッドが詰まる原因
もともと固体の色素を溶液に溶かしてインクとして使用しています。そのため、溶液が乾燥してしまったら、固まってしまいます。
印刷解像度を高めるために、印刷ヘッドは年々微細になってきています。
バブルジェット方式は、インクを瞬時に蒸発させる体積変化でインクを吹き付ける方式のため、ヘッドにインクの焦げ付く可能性があります。
カートリッジ内のインクは、印刷しなくても蒸発により減っていきます。その際、インクは、濃縮されることになるので、粘度が高くなりより詰まりやすくなります。
インクジェットプリンターは、少なくとも週に1度は、印刷するとヘッドを詰まらせることなく使い続けることができると言われています。 使わないときもプリンタの電源を入れておくと、自動で、適度にインクを吹き出す操作を行い、ヘッドの詰まりを防止するそうです。
インクジェットプリンターのインクは、高価ですが、蒸発により濃縮され粘度が上がる前に、使い切る必要があります。
この点が、インクジェットプリンターの評価が分かれる原因です。高頻度で印刷している場合は、 ヘッドの詰まりが起こることが少なく、気持ちよく利用できるので満足度が高くなります。
一方、たまにしか印刷しない場合は、ヘッドクリーニングで、印刷する前に時間がかかり、 さらに、ヘッドクリーニングで、インクを大量消費するので、印刷物枚当たりの印刷価格も高くなり、 さらに、ヘッドが詰まることで高頻度でプリンターを買い替える必要が発生します。
本来、たまにしか印刷しない用途では、インクジェットプリンターは、向いていないので購入しないほうがいいのです。 レーザープリンターを購入することをお勧めします。
ヘッドクリーニング機能で、印刷ヘッドの詰まりが取れない場合の対処方法
ヘッドクリーニング機能で、印刷ヘッドの詰まりが取れない場合、メーカー修理か買い替えが必要になります。
その前に、もう少し、チャレンジする方法があります。
インクが固まってしまったなら、固まったインクを溶かせばいいのです。このような考えの元に開発されたクリーニング液が存在します。
エプソン用
キャノン用
キャノン・エプソン用
すべの詰まりが解消できるわけではないと思いますが、メーカー修理か買い替えを行う前に試して見る価値はあると思います。