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Corel Photo Paintを使って、書籍の見開きスキャナ画像を修正する

新規作成日 2022-10-01
最終更新日

「書籍の見開きのスキャン画像」の状態

書籍の見開きをスキャンした画像は、右と左で異なった角度で傾いており、綴じている中央は、薄い影があり、その周辺は歪んでいます。

作業内容

  1. 画像を読み込む
  2. 必要な部分だけを切り抜く
  3. 傾きを修正する
    1. 右のページに合わせて傾き修正する
    2. 左側をコピーし、新しい画像にし、傾きを修正する
  4. 薄い影を白い矩形を上に重ねて隠す
  5. オブジェクトを結合する
  6. 左側の画像を元の画像に重ねる
  7. 名前をつけて保存する
画像を読み込む
処理する画像をドラッグ&ドロップします。

スキャナで取り込んだ画像を保存してあるフォルダをエクスプローラーで開いておきます。Corel Photo Paintを起動しておきます。

処理する画像をドラッグ&ドロップします。

必要な部分だけを切り抜く
[切り抜きツール]

画像から、必要な部分だけ切り抜くには、[切り抜きツール]を使用します。

切り抜く部分を囲み、ダブルクリックします。

切り抜く部分を囲み、ダブルクリックします。

傾きを修正する
[イメージの傾きを修正]

本を見開きでスキャンした場合、右のページと左のページの傾きが異なっています。この傾きを修正します。

Corel Photoでは、傾きを修正するための専用のツールが用意されています。

[調整]から[イメージの傾きを修正]を選択します。

右側に合わせて傾きを修正する
グリッドを目安に、右側の[イメージの回転]スライダーを使って、画像の傾きを修正します。

まず、右のページに合わせて傾き修正します。

ホイールで、ビュー内の画像の拡大縮小、ドラッグで位置を移動できます。

グリッドを目安に、右側の[イメージの回転]スライダーを使って、画像の傾きを修正します。

※マスク領域を設定することなく、[イメージの傾きを修正]を行うと、画像全体の傾きを修正します。マスク領域を設定して[イメージの傾きを修正]を行うと、マスク領域だけの傾きが修正されます。

左側をコピーし、新しい画像にし、傾きを修正する
[長方形マスクツール]

次に、左側のページの傾きを修正します。

[長方形マスクツール]を選択します。

左側のページを囲みます。

左側のページを囲みます。

ショートカットキーCtrl+Cを押して、クリップボードにコピーします。

ショートカットキーCtrl+shift+Nを押して、クリップボードから、新規画像を作成します。

[調整]から[イメージの傾きを修正]を選択し、傾きを修正します。

薄い影を白い矩形を上に重ねて隠す
長方形の塗り潰し色の白(ホワイト)を選択

見開きページをスキャンすると、中央部に薄い影が現れます。

文字など、消えてほしくない部分を避けて、白い長方形を重ねることで、影を消すことができます。

まず、右側のツールから、長方形の塗り潰し色の白(ホワイト)を選択します。

長方形ツールを選択します。

長方形ツールを選択します。

長方形の対角を指定して長方形を描き、画像に重ねることで、影を隠すことができます。

印刷物の上に、小さく切った紙を張り付けて、不都合な部分を隠すのとよく似た操作です。

オブジェクトを結合する
[オブジェクト]から[結合]、[全オブジェクトのバックグラウンドを結合]を選択します。

画像の上に白い長方形を重ねて、薄い影を隠した場合、複数のオブジェクトが重なっている状態です。オブジェクトを結合することで、1つのオブジェクトにすることができます。

[オブジェクト]から[結合]、[全オブジェクトのバックグラウンドを結合]を選択します。

左側の画像を元の画像に重ねる
[オブジェクト選択ツール]

傾きを修正した左ページの画像を元の画像に重ねます。

左側の画像で、[オブジェクト選択ツール]を選択します。

中央に画像が配置されるので、ドラッグして、張り付けたい位置に移動します。

ショートカットキーCtrl+Cでコピーし、元の画像に戻り、ショートカットキーCtrl+Vで張り付けます。中央に画像が配置されるので、ドラッグして、張り付けたい位置に移動します。

名前をつけて保存する
[ファイル]から、[名前を付けて保存]を選択

そのまま保存すると、Corel Photo形式で保存されてしまうので、[ファイル]から、[名前を付けて保存]を選択し、ファイル形式を指定して保存します。

警告が表示されます。

警告が表示されます。

警告が表示されます。

警告が表示されます。

完了です。

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